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正解は ア

解説

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)は、市場成長率を縦軸、市場占有率(相対的シェア)を横軸にとり、自社の製品・事業を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の4象限に分類して、経営資源の配分を検討する手法です。本問が問う「花形(star)」は、市場成長率・市場占有率がともに高い製品です。市場が成長しているためシェアを維持・拡大するための投資も大きく必要となり、売上は大きくても資金の流入(資金創出効果)は必ずしも大きくなりません。選択肢aは「市場成長率、市場占有率ともに高い製品である。成長に伴う投資も必要とするので、資金創出効果は大きいとは限らない」とあり、花形の特徴を正しく述べているため正解です。花形は将来、市場成長が鈍化すれば「金のなる木」へ移行する有望な製品です。4象限の特徴(金のなる木=低成長・高シェアで資金源、問題児=高成長・低シェアで投資が必要、負け犬=低成長・低シェアで撤退検討)を整理して、それぞれの資金特性を理解しておきましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「市場成長率は高いが、市場占有率は低い製品で、資金創出効果は小さく、資金流出量も少ない」は、花形ではありません。市場成長率が高くシェアが低い製品は「問題児」に分類されますが、問題児はシェア拡大のために多額の投資(資金流出)を必要とするため、「資金流出量も少ない」という記述も不正確です。市場成長率が高くシェアが低い製品は問題児に分類され、シェア拡大のため多額の投資(資金流出)を要するので、資金流出量も少ないという記述も不正確で、花形には当たりません。
選択肢 ウ
「市場成長率は高いが、市場占有率は低い製品で、長期的な将来性を見込むことはできず、資金創出効果の大きさは分からない」は、市場成長率が高くシェアが低い「問題児」に近い記述です。市場占有率が低い点で花形(高成長・高シェア)とは異なり、花形の説明には当たりません。市場占有率が低い点で花形(高成長・高シェア)とは異なり、高成長・低シェアの問題児に近い記述です。花形は市場占有率も高い製品であり、説明として当てはまりません。
選択肢 エ
「市場成長率は低いが、市場占有率は高い製品で、資金創出効果が大きく、企業の支柱となる資金源である」は、「金のなる木(cash cow)」の説明です。低成長で投資が少なくて済む一方、高いシェアから安定した資金を生むのが特徴であり、高成長・高シェアの花形とは異なります。低成長で投資が少なく済む一方、高いシェアから安定した資金を生む金のなる木の説明であり、高成長・高シェアで投資も必要となる花形とは資金特性も成長段階も異なります。

解くときのポイント

PPMの4象限:花形(高成長・高シェア、投資も必要で資金創出は大きいとは限らない)、金のなる木(低成長・高シェア、資金源)、問題児(高成長・低シェア、要投資)、負け犬(低成長・低シェア、撤退検討)。成長率とシェアの高低で判別。