正解は イ
ITサービスマネジメント(ITIL)では、インシデント管理と問題管理を明確に区別します。インシデント管理は、サービス停止や品質低下が起きたときに、暫定対応(ワークアラウンド)も含めて一刻も早くサービスを復旧させ、業務を継続させることを目的とします。これに対し問題管理は、インシデントの背後にある根本原因(既知あるいは未知の原因)を究明し、再発を防ぐための恒久的な解決策を策定・実施することを目的とします。選択肢bの「インシデントの発生後に未知の根本原因を特定し、恒久的な解決策を策定する」は、まさに問題管理プロセスの活動であり正解です。インシデント管理が「今すぐ直す(応急処置で業務を回す)」役割を担うのに対し、問題管理は「二度と起きないようにする(再発防止)」役割を担う、という両者の役割分担を理解しておくことが重要です。この区別を押さえておけば、復旧・記録・連絡といったインシデント管理寄りの活動と、根本原因分析・恒久対策という問題管理の活動を確実に見分けられます。
ITIL:インシデント管理=迅速な復旧(応急処置・業務継続)、問題管理=根本原因究明と恒久対策(再発防止)。『今すぐ直す』か『二度と起こさない』かで両者を判別する。