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正解は エ

解説

アーンドバリューマネジメント(EVM)は、出来高(アーンドバリュー=EV)を基準にプロジェクトのコストとスケジュールを定量的に管理する手法です。本問では完成時総コスト見積り(EAC)を求めます。まずコスト効率指数CPIを計算します。CPI=EV÷AC=40÷60=0.667(2/3)です。CPIが1未満なので、計画より多くのコストがかかっている(コスト効率が悪い)状態を意味します。「現在のコスト効率(CPI)が今後も続く」という前提のEACは、EAC=BAC÷CPIで求めます。BAC(完成時総予算)=100なので、EAC=100÷(2/3)=100×3/2=150(万円)となります。したがって選択肢dの150が正解です。直感的にも、本来の効率の2/3しか出ていないなら、本来100で済むはずの作業に1.5倍の150がかかる、と理解できます。EVMの基本指標であるPV(出来高計画値)・EV(出来高実績値)・AC(実コスト)と、そこから導くCPI(コスト効率)・SPI(スケジュール効率)、そしてEAC=BAC÷CPIの公式を一通り押さえることが、この種の問題を攻略する鍵です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
110万円は、標準的なEAC計算式のいずれとも一致しない値です。残作業を予算どおりとみなすEAC=AC+(BAC−EV)=60+(100−40)=120でも、コスト効率継続前提のEAC=BAC÷CPI=150でも110にはなりません。計算過程のどこかで数値を取り違えたときに生じやすい、根拠を欠いた誤答です。
選択肢 イ
120万円は、残作業については当初予算どおりで進む(今後はコスト効率の悪化が起きない)と仮定したEAC=AC+(BAC−EV)=60+(100−40)=120の値です。しかし本問は「現在のコスト効率(CPI)が今後も続く」という前提なので、EAC=BAC÷CPI=150を用いるべきであり、前提条件の解釈を誤った場合の誤答です。
選択肢 ウ
135万円は、どの標準的なEAC計算式とも一致しない中途半端な値です。CPI=40/60やBAC÷CPI=150を求める計算過程で、割り算や掛け算の数値を取り違えると生じうる誤答です。コスト効率が今後も継続するという前提では、EAC=BAC÷CPI=150が正しい結果になります。CPIやBAC÷CPIを求める計算過程で数値を取り違えると生じうる値で、コスト効率継続前提のEAC=BAC÷CPI=150が正しい結果です。

解くときのポイント

EVM公式:CPI=EV÷AC、SPI=EV÷PV。コスト効率が継続する前提のEAC=BAC÷CPI。残りは予算どおりの前提ならEAC=AC+(BAC−EV)。問題文の前提(効率継続か否か)で式を選ぶ。