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正解は イ

解説

イノベーションの類型を問う問題です。イノベーションは、新しい製品やサービスそのものを生み出すプロダクトイノベーションと、製品を生み出す工程・製造プロセスを革新するプロセスイノベーションに大別されます。プロセスイノベーションは、製造工程や業務プロセスに革新をもたらし、生産性の向上、コスト削減、品質向上などを実現するものです。イの「製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する」は、製造工程(プロセス)の革新によって品質向上を図るものであり、まさにプロセスイノベーションの説明です。イが正解です。例えば、新しい生産方式の導入による不良率の低減や生産効率の改善がこれに当たります。対するプロダクトイノベーションは、選択肢cの「独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発する」のように、製品自体の革新を指します。「工程・プロセスの革新=プロセスイノベーション」「製品自体の革新=プロダクトイノベーション」という対比で押さえることが重要です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
競争を経て広く採用され、結果として事実上の標準となるのは、デファクトスタンダード(事実上の標準)の説明です。市場での競争を通じて多くの利用者に採用され、結果として標準的地位を獲得した規格や製品を指す概念であり、製造工程を革新するプロセスイノベーションとはまったく別の用語です。そもそもイノベーションの類型とは異なる文脈の選択肢といえます。
選択肢 ウ
独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発するのは、プロダクトイノベーション(製品革新)の説明です。製品そのものの革新を指すものであり、製品を生み出す工程・プロセスを革新するプロセスイノベーションとは対をなす概念です。本問はプロセスイノベーションを問うているため、製品革新を述べたこの選択肢は該当しません。
選択肢 エ
半導体の製造プロセスをもっている他企業に製造を委託するのは、ファブレス(生産設備をもたず製造を外部委託する形態)やアウトソーシングの説明です。製造を外部に委託する経営形態の話であり、自社で製造工程を革新するプロセスイノベーションとは概念が異なります。「製造プロセス」という言葉に引きずられないよう、革新か委託かで判断しましょう。

解くときのポイント

イノベーションの2類型: プロセスイノベーション=製造工程・業務プロセスの革新、プロダクトイノベーション=製品自体の革新。「工程を開発・改善」とくればプロセス、「新製品を開発」とくればプロダクト。