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基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は イ

解説

情報化投資の管理手法に関する問題です。IT ポートフォリオは、金融の資産運用におけるポートフォリオ管理の考え方を情報化投資に応用したもので、IT 投資案件をリスクや投資価値(戦略性・効果)の類似性によってカテゴリ分けし、カテゴリごとの投資配分を全体最適の観点から決定する手法です。例えば投資を「戦略型」「情報型」「トランザクション型」「インフラ型」のような区分に分類し、企業戦略に照らして各カテゴリへの資源配分のバランスを管理します。個々の案件を個別に判断するのではなく、投資全体を俯瞰してバランスを取ることが特徴で、問題文の「リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし、最適な資源配分を行う」はまさにこの説明です。イが正解です。情報化投資の評価・管理に関する用語としては、ほかに投資対効果の指標(ROI)や、業務とシステムの全体最適化を図る EA(エンタープライズアーキテクチャ)などが頻出であり、それぞれの目的の違いを整理しておくことが重要です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
3C 分析は、顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)の3つの視点から事業環境を分析するマーケティングのフレームワークです。経営戦略の立案時に市場環境を整理する手法であり、IT 投資案件をカテゴリ分けして資源配分を決定するという情報化投資管理の手法ではありません。分析の対象がそもそも投資配分ではなく事業環境です。
選択肢 ウ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体の業務とシステムを「ビジネス」「データ」「アプリケーション」「テクノロジ」の4つの体系で整理し、現状(As-Is)とあるべき姿(To-Be)を可視化して全体最適化を図る手法です。業務・システムの構造を整理する設計図であり、投資をリスクと価値で分類して配分を最適化するポートフォリオ管理とは目的が異なります。
選択肢 エ
ベンチマーキングは、自社の業務プロセスや製品・サービスを、業界のベストプラクティス(優良事例)や競合他社と比較して、改善すべきギャップを明らかにする手法です。他社との比較による改善活動であり、自社の IT 投資案件をカテゴリ分けして資源配分を行う手法ではありません。「比較」がキーワードである点で IT ポートフォリオと区別できます。

解くときのポイント

「リスクと投資価値でカテゴリ分け+資源配分」=IT ポートフォリオ。3C=事業環境分析、EA=業務とシステムの全体最適の設計図、ベンチマーキング=他社優良事例との比較、とキーワードで判別する。