この試験の対策ガイド

基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は ア

解説

RPA(Robotic Process Automation)に関する問題です。RPA は、人間が PC 上で行っている定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボット(ソフトウェアロボット)に代行させて自動化する技術です。対象となるのは、業務システムへのデータ入力、複数システム間でのデータの転記・照合、定型レポートの作成といった、手順が明確に決まっているルールベースの作業です。アの「業務システムなどのデータ入力、照合のような標準化された定型作業を、事務職員の代わりにソフトウェアで自動的に処理する」は RPA の定義そのものであり、正解です。RPA のポイントは「ソフトウェア」による「ホワイトカラーの定型業務」の自動化であることです。「ロボット」という語が含まれますが、工場の組立ロボットのような物理的な機械ではありません。人手不足対策や働き方改革の文脈で導入が進んでおり、判断を伴わない反復作業から適用するのが定石とされています。物理的な自動化(産業用ロボット・自動倉庫)や店舗の無人化と混同しないことが本問の判別ポイントです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
製造ラインで部品の組立てに従事する作業員の代わりに組立作業用ロボットを配置するのは、産業用ロボットによる工場の自動化(ファクトリーオートメーション)の事例です。物理的な機械が物理的な作業を代行するものであり、PC 上の事務作業をソフトウェアが代行する RPA とは「ロボット」の意味がまったく異なります。RPA のロボットはソフトウェアです。
選択肢 ウ
人が接客して販売を行っている店舗を、IC タグ・画像解析カメラ・電子決済システムによる無人店舗に置き換えるのは、IoT や AI 技術を組み合わせた店舗の無人化・省人化の事例です。複数の技術を統合した店舗改革であり、事務職員の PC 作業をソフトウェアロボットが代行する RPA の事例ではありません。
選択肢 エ
フォークリフトなどを用いた人の操作による保管商品の搬入・搬出を、コンピュータ制御で無人化した自動倉庫システムに置き換えるのは、物流設備の自動化(マテリアルハンドリングの自動化)の事例です。物理的な搬送作業の機械化であり、データ入力や照合といったホワイトカラーの定型事務作業を自動化する RPA には該当しません。

解くときのポイント

RPA=「ソフトウェアロボット」が「PC 上の定型事務作業」を代行。物理的なロボット・設備(組立ロボット・自動倉庫・無人店舗)が出てきたら RPA ではない、と機械的に除外できる。