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正解は ア

解説

ドメインフロンティング(Domain Fronting)はTLS/HTTPSの仕組みを悪用したトラフィック隠蔽技術。TLSのSNI(Server Name Indication)フィールドには正規サービス(大手CDN・クラウドプロバイダ等)のドメインを指定するが、実際のHTTPリクエストのHostヘッダには攻撃者が制御するC2サーバのドメインを指定する。CDNは受け取ったHTTPSリクエストを復号し、Hostヘッダに基づいて実際の宛先(C2サーバ)に転送する。外部からのファイアウォールや検査装置はTLSのSNI(正規ドメイン)しか見えないため、実際の通信先(C2サーバ)を特定できない。マルウェアのC2通信隠蔽・検閲回避に悪用され、2018年頃からAWS・Google・Cloudflare等の主要CDNがドメインフロンティングへの対策(HostヘッダとSNIの一致確認)を実施している。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「DNSキャッシュサーバに偽のDNS情報を蓄積させる」はDNSキャッシュポイズニング(DNS Cache Poisoning)の説明。攻撃者が偽のDNS応答をキャッシュサーバに注入して、正規ドメインへのアクセスを攻撃者のサーバに誘導する攻撃。DNSとHTTPSのレイヤーで動作するドメインフロンティングとは全く異なるDNS攻撃。
選択肢 ウ
「送信元IPを攻撃対象に偽装したDNSリクエストを多数のDNSキャッシュサーバに送信し攻撃対象をダウンさせる」はDNSリフレクション増幅攻撃(DNSアンプ攻撃)の説明。DNSサーバを反射板として攻撃対象に大量トラフィックを向けるDoS攻撃であり、CDNを経由して通信先を隠蔽するドメインフロンティングとは目的も手法も全く異なる別の攻撃。
選択肢 エ
「ドメイン情報を管理するサイトに不正アクセスしてドメイン情報を書き換える」はDNSハイジャック(ドメインハイジャック)の説明。ドメインレジストラへの不正アクセスやレジストラ認証情報の窃取によってDNSレコードを改ざんし、正規ドメインへのアクセスを乗っ取る攻撃。CDNを悪用するドメインフロンティングとは全く別の攻撃手法。

解くときのポイント

ドメインフロンティングは「SNIと実際のHostヘッダを使い分けてCDN越しに通信先を隠す」技術。多くのCDNプロバイダが対策を講じている(2018年頃から規制が進む)。