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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は エ

解説

DTLS(Datagram Transport Layer Security)はTCPベースのTLSをUDP向けに適応させたプロトコル(RFC 6347)。TLSはTCPの接続指向・順序保証・再送制御を前提として設計されているため、コネクションレス・順序不保証のUDPには直接適用できない。DTLSはUDPの特性に対応するため、シーケンス番号管理によるリプレイ攻撃防止、独自の再送タイムアウト・ハンドシェイク再送機能などを追加している。主な用途はWebRTC(ブラウザ間リアルタイム通信)・VPNクライアント(Cisco AnyConnect等)・DTLS-SRTP(音声・映像の暗号化)・IoTデバイス通信。DTLSのハンドシェイクはTLSのハンドシェイクとほぼ同様の手順で、相互認証・鍵交換・暗号スイート交渉を行う。QUICはDTLSではなくTLS 1.3をUDP上で独自に実装したより新しいプロトコルで区別する。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
IPパケット(ネットワーク層)を暗号化するのはIPsecの機能。IPsecはトンネルモード(パケット全体をカプセル化)とトランスポートモード(ペイロードのみ暗号化)がある。DTLSはトランスポート層のUDPのペイロードを暗号化するものであり、IPパケット自体を暗号化するIPsecとは動作するレイヤーが異なる。
選択肢 イ
PPPのチャレンジレスポンス認証(CHAP等)をイーサネット上の通信で提供するのはPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)やIEEE 802.1Xの説明に近い。DTLSはPPPとは無関係で、UDP通信の暗号化・完全性保護を提供するプロトコル。PPPとUDPは全く別のプロトコル体系。
選択肢 ウ
DTLSはTLSより暗号強度が強いのではなく、TLSの暗号化・認証の設計をUDPという異なるトランスポート層向けに移植・適応させたもの。使用する暗号アルゴリズム(AES-GCM等)や鍵交換方式はTLS 1.2/1.3と実質的に同等であり、DTLSだから特別に暗号が強いわけではない。UDPの特性への対応が目的であり暗号強度の強化ではない。

解くときのポイント

DTLSはコネクションレスなUDPに対してリプレイ攻撃防止(シーケンス番号管理)・再送制御等の工夫を加えたプロトコル。VoIP、DTLS-SRTP、QUIC(より新しいUDPベース暗号プロトコル)と区別して理解する。