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正解は ア

解説

Smurf攻撃はICMP(Internet Control Message Protocol)を悪用した古典的なDoS攻撃。攻撃者はICMPエコー要求パケットの送信元IPアドレスを攻撃対象のIPアドレスに偽装し、宛先をネットワークのブロードキャストアドレスに設定して送信する。ブロードキャストを受信したネットワーク内の全ホストがICMPエコー応答を送信元(偽装された攻撃対象のIPアドレス)に返信するため、多数のホストから同時に大量のICMPパケットが攻撃対象に集中し、ネットワーク帯域の枯渇やシステムのサービス不能状態を引き起こす。攻撃者が1つのパケットを送信するだけでネットワーク内のホスト数だけ増幅される点が特徴。現在はルータでブロードキャストIPへのフォワードを禁止する設定(no ip directed-broadcast)が一般的となり被害は激減。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
送信元IPを偽装して受信可能範囲(最大フラグメントサイズ65535バイト)を超える大きなICMPパケットを送信するのはPing of Death攻撃。受信側でフラグメントを再組み立てる際にバッファオーバーフローが発生し、システムをクラッシュさせる攻撃。ICMPを使う点は同じだが、Smurfのようなブロードキャストによる増幅ではない。
選択肢 ウ
送信元IPを偽装した大量のSYNパケットを送りつけ、サーバからのSYN-ACKへの応答(ACK)を返さないことで大量のハーフオープン接続を確立してサーバのリソース(接続テーブル)を枯渇させるのはSYN flood攻撃(TCPへのDoS攻撃)。Smurf攻撃はICMPブロードキャストを使うもので、TCPは一切使わない。
選択肢 エ
ボットネットを使って多数の端末からメールサーバに大量のなりすましメールを送信してサービスを停止させるのはメール爆弾・スパムボットによるDoS攻撃の一形態。Smurf攻撃はICMPエコー要求とブロードキャストを使う攻撃であり、メールプロトコル(SMTP)は一切使用せず、攻撃対象もメールサーバに限らない。

解くときのポイント

Smurf攻撃はICMPブロードキャストを使う古典的DoS攻撃。現在はブロードキャストIPへのフォワードを禁止する設定が一般的で被害は減少。Ping of Death / SYN flood / Smurf / DRDoSの違いを整理する。