正解は エ
NAPT(ネットワークアドレスポート変換、IPマスカレード)は、組織内のプライベートIPアドレスをもつ複数の端末が、1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネットにアクセスできるようにする技術です。本問では、ファイアウォールのNAPT機能がもたらす「セキュリティ上の効果」を問うています。NAPTでは、内部からインターネットへアクセスする際に送信元のプライベートIPアドレスとポート番号をグローバル側に変換し、その対応を変換テーブルで管理します。外部からの通信は、この変換テーブルに対応する正規の応答でなければ内部へ転送されません。結果として、内部の端末のプライベートIPアドレスが外部から隠蔽され、インターネット側から内部端末を直接名指しした不正アクセスが困難になります。選択肢dは「内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる」とあり、NAPTによるアドレス隠蔽のセキュリティ効果を正しく述べているため正解です。これは副次的効果であり、本来の目的であるアドレス節約と併せて理解しましょう。
NAPTのセキュリティ効果=内部のプライベートIPを隠蔽し、外部からの直接の不正アクセスを困難にする(副次的効果)。本来の目的は1つのグローバルIPの共有(アドレス節約)。攻撃検知・遮断はIDS/IPS・WAFの役割。