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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は エ

解説

チャレンジレスポンス認証は、パスワードそのものをネットワーク上に流さずに本人確認を行う認証方式です。手順は次のとおりです。まずサーバが認証のたびに異なるランダムなデータ(チャレンジ)をクライアントへ送ります。クライアントは、利用者が入力したパスワード(または秘密情報)とそのチャレンジを組み合わせてハッシュ演算などを行い、その結果(レスポンス)をサーバへ返します。サーバも同じ計算を行って両者が一致すれば本人と認証します。パスワード自体は送信されず、毎回異なるチャレンジを使うため、通信を盗聴されても同じレスポンスを使い回す再生(リプレイ)攻撃を防げます。選択肢dは「利用者が入力したパスワードと、サーバから受け取ったランダムなデータとをクライアントで演算し、その結果をサーバに送信する」とあり、チャレンジレスポンス認証の手順そのものなので正解です。パスワードを暗号化して送る方式や、トークンが表示するワンタイムパスワードとは仕組みが異なる点を区別して理解しましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「固定パスワードをTLSによって暗号化し、クライアントからサーバに送信する」は、パスワードを暗号化通信路で送る一般的な方式の説明です。パスワード自体を(暗号化はされるものの)送信している点で、パスワードを送らずチャレンジとの演算結果だけを送るチャレンジレスポンス認証とは異なります。暗号化はされるものの、パスワードそのものを送信している点で、パスワードを流さずチャレンジとの演算結果だけを送るチャレンジレスポンス認証とは仕組みが本質的に異なります。
選択肢 イ
「端末のシリアル番号を、クライアントで秘密鍵を使って暗号化してサーバに送信する」は、機器固有の番号を用いた機器認証に近い説明です。サーバが毎回送る乱数(チャレンジ)と利用者のパスワードを演算するというチャレンジレスポンスの仕組みとは異なり、チャレンジの要素がありません。機器固有のシリアル番号を用いた機器認証に近く、サーバが毎回送る乱数(チャレンジ)と利用者パスワードを演算するというチャレンジレスポンスの中心要素を欠いています。
選択肢 ウ
「トークンという装置が自動的に表示する、認証のたびに異なるデータをパスワードとして送信する」は、ワンタイムパスワード(時刻同期型などのトークン)の説明です。毎回異なる値を使う点は似ていますが、サーバからのチャレンジと利用者パスワードを演算するチャレンジレスポンス認証とは生成の仕組みが異なります。トークンが時刻などに基づき自動生成するワンタイムパスワードの説明であり、サーバからのチャレンジと利用者パスワードを演算するチャレンジレスポンス認証とは生成方式が異なります。

解くときのポイント

チャレンジレスポンス認証=サーバが毎回送る乱数(チャレンジ)と利用者パスワードを演算し、結果(レスポンス)だけを送る。パスワードは流れず、リプレイ攻撃に強い。ワンタイムパスワードやパスワード暗号化送信とは別物。