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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

虹彩認証は、眼球の角膜と水晶体の間にある虹彩(瞳孔の周りの模様)のパターンを用いる生体認証方式です。虹彩の模様は個人ごとに固有で、生後の早い段階で安定して生涯ほとんど変化せず、双子でも異なるなど、個人を識別する情報量が非常に多いという特徴があります。そのため他人を誤って受け入れてしまう確率(他人受入率、FAR)が極めて低く、高い認証精度が得られます。選択肢cは「他人受入率を顔認証と比べて低くすることが可能である」とあり、虹彩認証が顔認証よりも他人受入率を低く(精度を高く)できるという特性を正しく述べているため正解です。顔認証は照明や経年変化、化粧などの影響を受けやすいのに対し、虹彩は安定性が高く識別精度に優れます。生体認証では、他人受入率(FAR)と本人拒否率(FRR)はトレードオフの関係にあり、用途に応じて閾値を調整することも理解しておきましょう。本人拒否率(FRR)を下げようと閾値を緩めると他人受入率(FAR)が上がるトレードオフがあり、用途の重要度に応じて閾値を調整する設計上の判断が求められます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「経年変化による認証精度の低下を防ぐために、虹彩情報を定期的に登録し直さなければならない」は誤りです。虹彩の模様は生涯ほとんど変化しないため、定期的な再登録は基本的に必要ありません。経年変化が大きいことを前提としたこの記述は、虹彩の安定性という特性に反しています。虹彩の模様は生涯ほとんど変化しないため定期的な再登録は基本的に不要であり、経年変化が大きいことを前提とするこの記述は虹彩の安定性という特性に明確に反しています。
選択肢 イ
「赤外線カメラを用いると、照度を高くするほど目に負担を掛けることなく認証精度を向上できる」は誤りです。照度を高くするほど目に負担がないとは言えず、強い光は目に負担となり得ます。虹彩認証は近赤外線で撮影しますが、照度を上げるほど無条件に精度が上がり負担もないという記述は適切ではありません。強い光はかえって目に負担となり得ます。照度を上げるほど無条件に精度が向上し負担もないという記述は、虹彩認証の特性を正しく述べたものとはいえず不適切です。
選択肢 エ
「装置に接触しないで残された遺留物を採取し、加工して認証データを偽造し、なりすますことが可能である」は、指紋認証における残留指紋を悪用した偽造の話に近い記述です。虹彩は接触せずに残留物が残るような性質のものではなく、虹彩認証の特徴を述べた記述としては不適切です。残留物から偽造できるのは指紋認証の弱点に近い話であり、接触せず残留物も残りにくい虹彩認証の特徴を述べた記述としては当てはまらず、なりすましの説明としても不適切です。

解くときのポイント

虹彩認証=虹彩の模様で識別、生涯ほぼ不変で情報量が多く、他人受入率(FAR)が非常に低い高精度な生体認証。顔認証より精度が高い。生体認証はFAR(他人受入率)とFRR(本人拒否率)のトレードオフを理解する。