この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ア

解説

CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)は、初期のイーサネット(半二重)で使われたメディアアクセス制御方式です。各ステーション(端末)は送信前に伝送路の搬送波を検知(キャリアセンス)して、ほかの通信が行われていないかを確認してから送信を開始します。それでも複数の端末が同時に送信して信号が衝突(コリジョン)した場合は、それを検出(コリジョンディテクション)し、ランダムな時間だけ待ってから再送します。選択肢aは「それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに、送信データの衝突が起きた場合は再送する」とあり、CSMA/CDのキャリアセンスと衝突検出・再送という核心を正確に述べているため正解です。なお現在のスイッチングハブを用いた全二重イーサネットでは衝突自体が発生しないためCSMA/CDは事実上不要になっていますが、方式の原理として理解しておくことが重要です。トークンパッシングやTDMAなど、他のアクセス制御方式との違いも押さえましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「タイムスロットと呼ばれる単位で分割し、同一周波数において複数の通信を可能にする」は、時分割多重(TDMA)の説明です。時間を区切って各通信に割り当てる方式であり、搬送波検知と衝突検出によってアクセスを制御するCSMA/CDとは仕組みが異なります。時間を細かく区切って各通信に割り当てる多重化方式であり、搬送波を検知して送信し衝突を検出・再送するCSMA/CDのアクセス制御の仕組みとは根本的に異なります。
選択肢 ウ
「データ送受信の開始時にRTS/CTS方式でネゴシエーションし、信号の衝突はACKを使用する」は、無線LAN(IEEE 802.11)で用いられるCSMA/CA(衝突回避)に関連する説明です。RTS/CTSやACKは無線特有の衝突回避の仕組みであり、衝突を検出して再送する有線のCSMA/CDとは異なります。
選択肢 エ
「伝送路上にトークンを巡回させ、トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる」は、トークンパッシング方式(トークンリングなど)の説明です。送信権を表すトークンを順に渡して衝突そのものを発生させない方式であり、衝突を許容して検出・再送するCSMA/CDとは根本的に異なります。送信権を表すトークンを順に渡すことで衝突そのものを発生させない方式であり、衝突の発生を許容して検出・再送するCSMA/CDとはアクセス制御の考え方が正反対です。

解くときのポイント

CSMA/CD=キャリアセンス(送信前に回線確認)+衝突検出+再送、半二重の有線イーサネット用。対比:CSMA/CA(無線・衝突回避、RTS/CTS)、トークンパッシング(送信権を巡回、衝突なし)、TDMA(時分割)。