正解は イ
コアコンピタンス(core competence)は、競合他社には容易にまねできない、企業の中核的で独自の強み・能力を指します。経営学者のG.ハメルとC.K.プラハラードが提唱した概念で、一般に「複数の事業や市場に展開できること」「顧客に価値(便益)をもたらすこと」「競合他社による模倣が困難であること」の3つを満たすものとされます。技術力・生産技術・独自のノウハウなど、企業内部に長年かけて蓄積された競争優位の源泉です。選択肢bの「競合他社よりも効率性が高い生産システム」は、他社が容易には模倣できない自社固有の優れた能力であり、コアコンピタンスに該当するため正解です。ここで重要なのは、コアコンピタンスが市場の成長率や競合状況といった外部環境ではなく、あくまで企業内部に備わる独自能力を指すという点です。市場シェアや事業の成長率は、その能力が生み出した「結果」や、企業が置かれた「環境」であって、能力そのものではないため、両者を明確に区別する必要があります。
コアコンピタンス=模倣困難・複数事業に展開可・顧客価値を生む『企業内部の独自能力』。市場成長率・競合状況(外部環境)や市場シェア(結果)と区別する。『他社がまねできない自社の力』が判別軸。