この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は エ

解説

ユースケース図はUML(統一モデリング言語)の図の一つで、システムの利用者や外部システムを「アクタ」として、システムが提供する機能を「ユースケース」として表現します。アクタとユースケースを線で結び、システムの境界(バウンダリ)を四角の枠で囲むことで、誰が(利用者・外部システム)どの機能を使うのか、そして利用者を含めた業務全体の範囲(スコープ)がどこまでなのかを明確に示せます。本問の「利用者や外部システムと、業務の機能を分離して表現することによって、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにする」は、まさにユースケース図の目的そのものなので、選択肢dが正解です。ユースケース図は要件定義の初期段階で、システムに何を求めるか(機能要件の全体像とシステム化の範囲)を利用者・開発者などの関係者間で合意するのに適しています。利用者の視点からシステムを外側から捉える図であり、内部構造を表すクラス図やオブジェクト図、処理の流れを表すアクティビティ図とは役割が明確に異なる点を押さえましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
アクティビティ図は、処理や業務の流れ(フロー)を、開始から終了までの一連のアクションと、分岐・合流・並行処理で表現するUML図です。手続きや業務手順の流れを示すのには適していますが、アクタと機能を分離して業務全体の範囲を示すユースケース図とは、表現する対象(流れか範囲か)が異なります。業務手順の流れを示すのには適しますが、アクタと機能を分離して業務全体の範囲を示すユースケース図とは、表現する対象が異なります。
選択肢 イ
オブジェクト図は、ある時点におけるオブジェクト(クラスのインスタンス)と、その関連・属性の具体的な値をスナップショットとして表すUML図です。実行時のある瞬間の状態を示すものであり、利用者と機能の関係からシステム化の範囲を明らかにするという、ユースケース図の用途には適していません。実行時のある瞬間の状態を表すものであり、利用者と機能の関係からシステム化の範囲を明らかにするユースケース図の用途には適しません。
選択肢 ウ
クラス図は、システムを構成するクラス(属性・操作)と、クラス間の関連・継承・集約などの静的な構造を表すUML図です。システム内部の構造設計に用いるものであり、利用者・外部システムとの関わりや業務全体の範囲を示すユースケース図とは、視点(内部構造か外部からの利用か)が異なります。システム内部の静的な構造設計に用いる図であり、利用者や外部システムとの関わりと業務範囲を示すユースケース図とは視点が異なります。

解くときのポイント

UML図の用途:ユースケース図(アクタと機能・システム範囲)、アクティビティ図(処理の流れ)、クラス図(静的構造)、オブジェクト図(実行時インスタンス)、シーケンス図(時系列の相互作用)。『利用者と機能・範囲』はユースケース図。