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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は イ

解説

フェールセーフ(fail safe)は、システムや機器に故障・異常が発生した場合に、被害を最小化し安全な側へ状態を導くように設計する考え方です。「壊れたときに、いかに安全に止めるか」を重視する点が特徴です。選択肢bの「交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする」は、故障時にすべての車を止める安全側(赤信号)に倒す典型的なフェールセーフであり正解です。もし故障時に青のまま固定されれば交差点で衝突の危険がありますが、赤を点灯させれば最悪でも交通が止まるだけで、重大事故を避けられます。これと混同しやすい信頼性設計の概念として、利用者の誤操作そのものを物理的にできなくするフールプルーフ、故障しても機能を縮退させながら運転を継続するフェールソフト、構成要素を冗長化して故障してもサービスを止めないフォールトトレラントがあります。「故障したときにどう振る舞わせるか(安全に止めるのか、機能を保つのか)」という観点でこれらを区別することが、頻出の出題ポイントです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「乾電池のプラスとマイナスを逆にすると装填できないようにする」はフールプルーフ(fool proof)の説明です。利用者の誤った操作そのものを未然に防ぐ(物理的にできないようにする)設計であり、故障が起きたときに安全側へ状態を導くフェールセーフとは、対象が「誤操作」か「故障」かという点で異なる概念です。
選択肢 ウ
「ネットワークカードのコントローラを二重化し、片方が故障しても運用できるようにする」はフォールトトレラント(あるいはフェールソフト)の考え方です。冗長化によって故障時もシステムの機能を維持し続ける設計であり、故障時に安全な状態へ停止させるフェールセーフとは方向性が異なります。止めるか動かし続けるかが違います。
選択肢 エ
「ハードディスクにRAID1を採用してMTBFで示される信頼性を向上する」も、ミラーリングによる冗長化で信頼性を高めるフォールトトレラントの例です。一方のディスクが故障してもデータを失わず稼働を続けることを狙う設計であり、故障時に安全側へ停止させるフェールセーフとは目的が異なります。一方が故障してもデータを失わず稼働を続けることを狙う冗長化であり、故障時に安全側へ停止させるフェールセーフとは目的が異なります。

解くときのポイント

信頼性設計の区別:フェールセーフ(故障時に安全側へ=赤信号)、フールプルーフ(誤操作を防ぐ=逆挿し防止)、フェールソフト/フォールトトレラント(冗長化で稼働継続)。『故障時にどう振る舞うか』で判別。