正解は エ
システム監査における指摘事項を選ぶ問題です。本問は、事業継続を目的としたデータベースのバックアップの状況について、監査人が「問題あり」として監査報告書に記載すべき不適切な状況を選びます。自然災害などの際の事業継続を目的とするバックアップでは、災害が起きてもバックアップが被災しないよう、本番システムから地理的に離れた安全な場所に保管すること(遠隔地保管)が原則です。エの「バックアップを取得した電子記録媒体を、業務システムが稼働しているサーバの近くで保管していた」は、災害が発生すると本番システムもバックアップも同時に被災してしまい、事業継続の目的を達成できません。これは明らかな不備であり、監査人が指摘すべき事項です。エが正解です。他の選択肢(手順書の作成と担当者の明確化、復旧試験の定期実施、機密保持契約を結んだ外部倉庫への委託保管)は、いずれもバックアップ運用として適切に管理されている良好な状況であり、指摘事項には当たりません。「指摘すべきもの=不適切な状況」を選ぶという設問の方向性を正確に読み取ることが、この種の監査問題の第一歩です。
事業継続目的のバックアップは本番から離れた遠隔地保管が原則。「サーバの近くで保管」は災害時に共倒れするため指摘事項。設問が問うのは『不適切な状況』である点を読み違えないこと。