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正解は エ

解説

システム監査人の独立性を問う問題です。システム監査人には、監査対象から独立した立場で客観的に評価を行うことが求められ、この独立性には「精神上の独立性(公正不偏な態度)」と「外観上の独立性(第三者から見て独立していると分かる外形的な要件)」があります。外観上の独立性は、監査人と監査対象との間に身分上・組織上の利害関係がないことを、客観的な体制として担保するものです。エの「システム監査人の所属部署を内部監査部門とする」は、監査人を被監査部門から独立した専門の監査部門に所属させることで、組織構造として独立性を確保する措置であり、外観上の独立性を担保する適切な方法です。エが正解です。被監査部門の指揮下にある者が監査を行えば、外形上、公正な監査が期待できないと見られてしまいます。他の選択肢(継続的学習の義務付け、必要な知識・経験の公表、研修制度の整備)は、いずれも監査人の能力や専門性の向上に関する措置であり、独立性そのものを担保する措置ではない点で誤りです。独立性(立場)と専門性(能力)を区別することがポイントです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
システム監査人にITに関する継続的学習を義務付けることは、監査人の専門能力を維持・向上させるための措置です。監査を適切に行うための「能力(専門的能力の維持・向上)」に関わる措置であり、監査対象から独立した立場を組織的に確保する「独立性」とは別の要件です。能力を高める措置と、立場の独立を担保する措置とを混同しないようにしましょう。
選択肢 イ
システム監査人に必要な知識や経験を定めて公表することは、監査人に求められる資質・要件を明確にする措置です。これも監査人に求められる専門性・適格性に関わる措置であり、監査対象部門との利害関係を断つという独立性の担保とは性質が異なります。求められる知識や経験の要件を定めて公表しても、監査人の所属や立場の独立性そのものが確保されるわけではありません。
選択肢 ウ
システム監査人の監査技法研修制度を設けることは、監査人のスキルや技法の習得を支援する措置で、専門能力の向上に資するものです。研修によって監査の質は高まりますが、監査人が被監査部門から独立した立場にあるかどうか(外観上の独立性)とは無関係です。これも能力に関する措置であり、独立性の担保にはなりません。

解くときのポイント

システム監査人の独立性は「立場」の問題。外観上の独立性は所属を内部監査部門にするなど組織構造で担保。継続学習・知識公表・研修は「能力」の措置で独立性とは別。立場と能力を区別。