この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は エ

解説

DNSSEC(DNS Security Extensions)はDNS応答の完全性と認証を確保するための拡張仕様で、「リゾルバが、リソースレコードの受信時にデジタル署名を検証することによって、データの作成元の正当性とデータの完全性を確認する」(d:正解)。重要な点は:①暗号化ではなく署名による完全性保護(盗聴防止はDNS-over-HTTPS/TLSが担う)、②署名を行うのは権威DNSサーバ(ゾーン管理者)側、③検証を行うのはリゾルバ(クライアント側)。権威DNSサーバはゾーンのリソースレコードにデジタル署名(RRSIG)を付加し、リゾルバはDNSKEYレコードを用いて署名を検証することで、DNSキャッシュポイズニング攻撃(偽の応答を注入する攻撃)を防ぐことができる。信頼の連鎖はルートゾーン(IANA)から委任を辿るDNSSECチェーンで確保される。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「権威DNSサーバがリソースレコードを公開鍵暗号方式で暗号化することで盗聴を防ぐ」は誤り。DNSSECは暗号化ではなくデジタル署名による完全性保護を行う。DNS通信の暗号化(盗聴防止)はDNS-over-HTTPS(DoH)やDNS-over-TLS(DoT)が担う別技術である。
選択肢 イ
「権威DNSサーバがリソースレコードの受信時にデジタル署名を検証する」は役割が逆。権威DNSサーバは署名を付与(生成)する側であり、署名を検証するのはリゾルバ(キャッシュDNSサーバやスタブリゾルバ)である。本選択肢は主語と動作が混在している。
選択肢 ウ
「リゾルバが応答時にリソースレコードを公開鍵暗号方式で暗号化し盗聴を防ぐ」は誤り。リゾルバは署名の検証を行う側であり、暗号化は行わない。また盗聴防止はDNSSECの目的ではなく、完全性・認証が主目的である。

解くときのポイント

DNSSEC vs DoT/DoH: DNSSEC(署名による改ざん検出)、DoT(DNS通信をTLSで暗号化・ポート853)、DoH(HTTPS経由でDNS・ポート443)。改ざん検出と傍受防止は別の技術。