この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は エ

解説

ステートフルパケットインスペクション(SPI)は通信のセッション状態(ステート)を追跡・管理することで、「過去に通過したリクエストに対応した正当な戻りパケット」のみを通過させるファイアウォール方式です。ステートテーブルにはSYN(接続開始)→SYN-ACK→ESTABLISHED(確立)→FIN(切断)などのTCPセッション状態、またはUDPの仮想セッション状態が記録されます。内部から外部への通信が開始された場合、その戻りパケット(外部→内部)は自動的に許可されます。これにより手動でインバウンドポートを開放する必要がなく、不正なインバウンド接続をデフォルトで遮断できます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「Webクライアントと Webサーバとの間に配置されリバースプロキシサーバとして動作し、受け付けたパケットに不正なデータがないかどうかを検査する」はWAF(Web Application Firewall)またはリバースプロキシ型ファイアウォールの説明です。アプリケーション層での検査を行うため、SPIの「セッション状態の追跡」とは異なります。
選択肢 イ
「アプリケーションプロトコルごとにプロキシソフトウェアを用意し、通信に不正なデータがないかどうかを検査する」はアプリケーションゲートウェイ(またはアプリケーションレベルゲートウェイ)の説明です。L7(アプリケーション層)でプロキシとして機能するため、L4でセッション状態を管理するSPIよりも詳細な検査が可能ですが、オーバーヘッドが大きいです。
選択肢 ウ
「特定のアプリケーションプロトコルだけを通過させるゲートウェイを利用し、コネクション要求を受け付けて目的サーバに改めてコネクションを要求する」はサーキットレベルゲートウェイ(またはSOCKSプロキシ)の説明です。L5(セッション層)レベルで動作し、アプリケーションプロキシの一種ですが、アプリケーションデータの内容は検査しません。

解くときのポイント

ファイアウォール方式の階層別整理:パケットフィルタリング(L3/L4・ヘッダのみ)→SPI(L4・セッション状態追跡)→サーキットゲートウェイ(L5・接続中継)→アプリケーションゲートウェイ(L7・内容検査)。SPIの特徴=「過去の通信を記憶して戻りパケットを自動許可」。