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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ア

解説

サイドチャネル攻撃(Side-Channel Attack)は、暗号アルゴリズムの数学的な弱点ではなく、暗号化処理の実行過程で「漏れ出る物理的な情報」を解析して秘密鍵等を推測する攻撃の総称です。主なサイドチャネル情報の種類:①電力解析(Power Analysis Attack):暗号化装置の消費電力を測定・統計処理して秘密情報を推測(SPA:単純電力解析、DPA:差分電力解析)②タイミング攻撃(Timing Attack):処理時間の差異を測定して秘密鍵のビットを推測③電磁波解析(TEMPEST):放射電磁波を観測④音響解析(Acoustic Attack):処理音を解析⑤フォールト攻撃(Fault Attack):意図的なエラーを引き起こし正常処理との差分を解析。設問の「消費電力の測定・統計処理」はSPA/DPAの説明で、電力解析攻撃の一種です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「攻撃者が任意に選択した平文と暗号文から暗号鍵を推測する」は選択平文攻撃(Chosen-Plaintext Attack:CPA)の説明です。暗号解読の手法の分類であり、暗号アルゴリズム自体の数学的な脆弱性を攻撃するものです。サイドチャネル攻撃は物理的な情報漏えいを利用する点で根本的に異なります。
選択肢 ウ
「操作中の人の様子から入力操作の内容を観察してIDとパスワードを盗む」はショルダーサーフィン(覗き見攻撃)の説明です。これは人的セキュリティの問題であり、社会工学的攻撃に分類されます。暗号化装置の物理的な情報漏えいを利用するサイドチャネル攻撃とは全く異なります。
選択肢 エ
「無線LANのアクセスポイントを不正に設置してチャネル干渉で通信を妨害する」は無線LANの電波妨害(ジャミング)または不正アクセスポイント(Evil Twin)に関連した攻撃の説明です。ネットワーク可用性への攻撃であり、暗号モジュールの物理的情報漏えいを利用するサイドチャネル攻撃とは無関係です。

解くときのポイント

サイドチャネル攻撃=「暗号処理中に漏れる物理情報を使う攻撃」。種類:電力解析(消費電力)、タイミング攻撃(処理時間)、TEMPEST(電磁波)、音響攻撃(処理音)、フォールト攻撃(故意のエラー)。「暗号アルゴリズム自体でなく、実装の物理的側面を攻撃」するのが本質。