この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ウ

解説

サイバーキルチェーン(Cyber Kill Chain)は、Lockheed Martinが提唱した標的型攻撃のモデルで、攻撃者の行動を7段階に分類したフレームワークです。7段階とは①偵察(Reconnaissance)、②武器化(Weaponization)、③配送(Delivery)、④エクスプロイト(Exploitation)、⑤インストール(Installation)、⑥C&C通信(Command & Control)、⑦目的実行(Actions on Objectives)です。キルチェーンという名称は、軍事用語の「敵の攻撃チェーンのいずれかのリンクを断ち切れば攻撃を阻止できる」という考え方に由来します。セキュリティ担当者はどの段階で攻撃を検知・阻止するかを分析・設計するためにこのモデルを活用します。各段階での対策(偵察への対策なら公開情報の制限、配送への対策ならメールフィルタリングなど)を検討できます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「委託先の情報セキュリティリスクが委託元にも影響するというリスク分析」はサプライチェーンリスクの説明です。サプライチェーン攻撃(例:SolarWinds攻撃)は重要なセキュリティ概念ですが、サイバーキルチェーンとは全く異なる概念です。「チェーン」という言葉の類似性に惑わされないよう注意が必要です。
選択肢 イ
「攻撃者がクライアントとサーバとの間の通信を中継し、直接通信しているように装い情報を盗聴する」は中間者攻撃(Man-in-the-Middle:MitM)の説明です。MitMはSSL/TLSの実装不備やARP/DNSスプーフィングなどで実現される攻撃手法であり、サイバーキルチェーンとは別の概念です。
選択肢 エ
「取引データを複数の取引ごとにまとめ、時系列につなげたチェーンに保存することで改ざんを検知可能にしたもの」はブロックチェーン技術の説明です。「チェーン」という単語が共通するため混同されやすいですが、サイバーキルチェーンは攻撃段階の分析モデルであり、データ管理技術のブロックチェーンとは無関係です。

解くときのポイント

サイバーキルチェーン=「攻撃者目線で攻撃を7段階に分類したモデル(Lockheed Martin)」。偵察→武器化→配送→エクスプロイト→インストール→C&C→目的実行。「チェーン」違いに注意:サプライチェーン(委託先リスク)、ブロックチェーン(改ざん検知)と混同しない。