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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

フェールソフト(Fail Soft)は、システムの一部に障害が発生した場合でも、機能・性能を縮退(ダウングレード)させながらも処理を継続させる設計思想です。「フェール(失敗)しても(ある程度)ソフト(軟着陸)に継続する」という意味です。設問の「ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする」がフェールソフトの典型的な例です。例えばRAID-5構成でディスクが1台故障した場合に縮退動作で継続する、CPUが2基中1基故障した場合に処理速度は落ちるが動作を継続するなどの設計が該当します。可用性を重視するシステム(24時間365日稼働が必要なサーバなど)で採用されます。「フェールセーフ」(安全側に停止)と混同されやすいため注意が必要です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「UPSを設置して停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする」はフォールトトレランスの一種であり、正確にはフェールセーフ(または正常シャットダウン)の設計例です。UPSはシステムを「安全に停止」させるための設備であり、縮退しながらも「動作を継続」するフェールソフトとは異なります。
選択肢 イ
「制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする」はフェールセーフ(Fail Safe)の設計例です。フェールセーフは障害発生時に「安全な状態に移行して停止する」という思想です。フェールソフトは縮退しても継続するのに対し、フェールセーフは安全停止を優先します。
選択肢 エ
「利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする」はフールプルーフ(Fool Proof)の設計例です。フールプルーフは「誰が操作しても間違いにくい設計(誤操作防止)」という思想です。フェールソフトは「障害が起きた後の振る舞い」に関する設計であり、誤操作防止とは目的が異なります。

解くときのポイント

信頼性設計の4概念を整理:フェールソフト=「障害時に縮退して継続」、フェールセーフ=「障害時に安全側に停止」、フールプルーフ=「誤操作しても問題ない設計」、フォールトトレランス=「障害が起きてもサービス継続(冗長化)」。「縮退して動く」がフェールソフトのキーワード。