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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

フェールソフト(fail soft)は、システムの一部に障害が発生した場合に、システム全体を停止させるのではなく、障害部分を切り離すなどして機能や性能を縮小(縮退)しながらも、システムの運転を継続させる信頼性設計の考え方です。性能は落ちても、サービスを完全には止めないことを優先します。選択肢cの「ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする」が、まさにフェールソフト(縮退運転)の考え方を適用した例なので正解です。他の選択肢は、別の信頼性設計の考え方に対応します。選択肢aのUPSで停電時に手順どおりシステムを停止させるのは、安全に停止させる方向の設計、選択肢bの障害時に暴走を避けて安全に運転を停止させるのはフェールセーフ(故障時に安全側へ)、選択肢dの利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐのはフールプルーフ(誤操作を防ぐ)です。信頼性設計の考え方(フェールソフト=縮退して継続、フェールセーフ=安全に停止、フールプルーフ=誤操作防止、フォールトトレラント=冗長化で継続)を区別し、フェールソフトが「性能を落としても運転を継続する」ことを押さえましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「UPSを設置することによって、停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする」は、無停電電源装置を使って安全にシステムを停止させる設計の例です。障害時に機能を縮小しても運転を継続するフェールソフトとは異なり、ここでは停止させる方向の設計です。無停電電源装置を使って停電時に安全にシステムを停止させる設計の例であり、障害時に機能を縮小しても運転を継続するフェールソフトとは方向性が異なります。
選択肢 イ
「制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする」は、フェールセーフ(故障時に安全な側へ導く)の考え方を適用した例です。安全に停止させる設計であり、機能を縮小しても運転を継続するフェールソフトとは方向性が異なります。故障時に安全な側へ導いて運転を停止させるフェールセーフの考え方の例であり、機能を縮小しても運転を継続するフェールソフトとは方向性が異なります。
選択肢 エ
「利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする」は、フールプルーフ(利用者の誤操作を防ぐ)の考え方を適用した例です。誤操作の防止が目的であり、障害時に縮退して運転を継続するフェールソフトとは異なります。利用者の誤操作を未然に防ぐフールプルーフの考え方の例であり、障害時に縮退して運転を継続するフェールソフトとは目的が異なります。

解くときのポイント

フェールソフト=障害時に機能・性能を縮小(縮退運転)してでも運転を継続。フェールセーフ=故障時に安全に停止、フールプルーフ=誤操作を防ぐ、フォールトトレラント=冗長化で継続。『性能を落としても止めない』=フェールソフト。