正解は エ
システム監査において、システムの本番移行(新システムへの切り替え)が失敗するリスクに対するコントロール(統制)が適切に整備・運用されているかを監査する際のチェックポイントを問う問題です。本番移行が失敗するリスクを抑えるには、移行の手順、体制、各部門の役割と責任、移行のスケジュール、失敗時の切り戻し手順などを定めた、十分な本番移行計画が事前に作成されていることが重要です。特に、利用部門を含む関係する各部門の役割と責任が明確になっていることは、移行作業を混乱なく進め、問題発生時にも適切に対応するための鍵となります。選択肢dの「利用部門を含めた各部門の役割と責任を明確にした本番移行計画が作成されていること」が、本番移行のリスクに対するコントロールを監査するチェックポイントとして正しく、正解です。他の選択肢を確認すると、運用段階での稼働状況のレビューと承認(選択肢a)は移行後の運用に関するもの、開発段階の問題対策の次期計画への反映(選択肢b)は改善活動に関するもの、企画段階の投資対効果の評価(選択肢c)は投資判断に関するものであり、いずれも本番移行そのものの失敗リスクに対するコントロールを直接確認するチェックポイントとしては適切ではありません。「本番移行」という工程のリスクに対応するコントロールに着目することが重要です。
監査は『リスクに対応するコントロール』に着目する。本番移行が失敗するリスク=移行計画(各部門の役割・責任、手順、切り戻し等)が整備されているかを確認。運用段階・企画段階・改善活動のチェックポイントとは工程が異なる。