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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ア

解説

ルートキット(Rootkit)は、攻撃者がシステムに不正に侵入した後、その侵入の痕跡を隠蔽し、継続的なアクセスを確保するためにOSに組み込むツール群です。名称の「root」はUnix/Linuxにおけるスーパーユーザーアカウントのことで、「kit」はツールの集合を意味します。ルートキットの主な機能は①不正プロセス・ファイル・ネットワーク接続の隠蔽、②バックドアの設置による持続的なリモートアクセス確保、③ログの改ざん・削除による侵入痕跡の消去、④キーロガーなどの情報収集ツールの組み込みです。カーネルモードで動作するものはOSのシステムコールを改ざんするため、通常のセキュリティツールでは検出困難です。対策には、ブートCD/USBからの起動による整合性チェック、BIOS/UEFIセキュアブートの活用、ネットワーク外部からのフォレンジック解析などが有効です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「OSの中核であるカーネル部分の脆弱性を分析する」は脆弱性スキャナや脆弱性分析ツールの機能説明です。ルートキットはカーネルの脆弱性を分析するのではなく、悪用後の痕跡隠蔽と永続的アクセス確保が目的です。セキュリティ研究者が使う「カーネル脆弱性分析ツール」とは意図が正反対です。
選択肢 ウ
「コンピュータがマルウェアに感染していないことをチェックする」はアンチウイルスソフトやマルウェアスキャナの機能です。ルートキットは自身の存在を隠すツールであり、マルウェアを検出する機能とは逆の性質を持ちます。ルートキットに感染したシステムでは通常のスキャナが機能しないこともあります。
選択肢 エ
「コンピュータルータのアクセス可能な通信ポートを外部から調査する」はポートスキャナ(例:nmap)の機能です。ネットワーク調査・侵入テストで使われるツールであり、システムに組み込まれて痕跡を隠蔽するルートキットとは全く異なる用途・動作のツールです。

解くときのポイント

ルートキット=「侵入後に使う隠蔽ツール群」。主な機能:①プロセス・ファイル・通信の隠蔽②バックドア設置③ログ改ざん。カーネルモードで動作するものは検出困難。「root(管理者)のkit(ツール集)」という語源を覚えると機能が想像しやすい。