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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

テンペスト(TEMPEST)攻撃は、コンピュータや電子機器が処理中に放射する電磁波を外部から観測・解析することで、内部で処理しているデータ(入力内容・画面表示・暗号演算中の鍵情報など)を推測する攻撃です。コンピュータのCPU・メモリ・ケーブル・ディスプレイ(特にCRT)からは処理内容に応じた電磁波が放射されており、専用の受信装置を使って数十メートル〜数百メートル離れた場所からも解析できます。TEMPESTは元々米国政府の機密プロジェクトの名称で、現在では電磁波を利用した盗聴攻撃の総称として使われます。対策としては、電磁シールド(電磁遮蔽)のある部屋・筐体の使用、ゾーン設定による機密情報の処理区域の制限などがあります。政府機関・軍・金融機関などでは対TEMPEST対策が施されたPCの調達が行われています。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「故意に暗号化演算を誤動作させ、正しい処理結果との差異を解析する」はフォールト攻撃(Fault Attack)の説明です。意図的な電圧変動や電磁パルスを加えて処理エラーを引き起こし、正常時との差分から秘密鍵を推測する攻撃です。電磁波の観測(テンペスト)とは発生源の悪用方法が異なります。
選択肢 イ
「処理時間の差異を計測して解析する」はタイミング攻撃(Timing Attack)の説明です。暗号処理の実行時間が処理するデータ(特に秘密鍵のビット値)によって微妙に異なることを利用して秘密鍵を推測する攻撃です。電磁波ではなく「時間」という側面チャネル情報を利用する点でテンペストとは異なります。
選択肢 エ
「チップ内の信号線などに探針を直接当て、処理中のデータを観測して解析する」はプロービング攻撃(Probing Attack)の説明です。ICチップに物理的にアクセスして信号線に探針(プローブ)を当て、処理中の電圧変化を直接読み取る攻撃です。テンペストが非接触(遠隔)で電磁波を観測するのに対し、プロービングは物理的接触が必要な点で異なります。

解くときのポイント

サイドチャネル攻撃の4種類を整理:①テンペスト=「電磁波の観測」②タイミング攻撃=「処理時間の差異」③電力解析(DPA)=「消費電力の測定」④フォールト攻撃=「故意の誤動作」。「遠隔から電磁波で盗聴」がテンペストの特徴。