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正解は イ

解説

無線LANの隠れ端末問題(hidden node problem、隠れ端末問題)は、CSMA/CA方式の無線LANで起こる通信効率低下の問題です。無線LANでは、端末は送信前にキャリアセンス(他の端末が電波を出していないかの確認)を行って衝突を避けますが、電波の届く範囲には限りがあります。ある状況で、2つの端末A・Bがどちらもアクセスポイント(AP)とは通信できるものの、A・B同士は互いの電波が届かない(互いのキャリアを検出できない)位置関係にあるとします。このとき、AとBは相手が送信中であることを検知できないため、同時に送信してしまい、AP付近で電波が衝突して通信が失敗しやすくなります。これが隠れ端末問題です。選択肢bの「端末がアクセスポイントは通信できるが、他の端末のキャリアを検出できない状況において、送信フレームが衝突を起こしやすくなる問題」が、隠れ端末問題の説明として正しく、正解です。対策としては、RTS/CTSという制御信号を使って、送信前にAPから周囲の端末へ送信予約を知らせる方式が用いられます。他の選択肢は、SSIDステルス、ローミング、衝突検出の不可(CSMA/CAが衝突検出ではなく回避を行う理由)に関する記述であり、隠れ端末問題とは異なります。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「アクセスポイントがSSIDステルス機能を用いてビーコン信号を止めることによって、端末から利用可能なSSIDが分からなくなる問題」は、SSIDステルス(SSID隠蔽)に関する記述です。SSIDを見えなくする機能の話であり、互いのキャリアを検出できない端末同士の衝突という隠れ端末問題とは異なります。SSIDを見えなくするSSIDステルス(SSID隠蔽)に関する記述であり、互いのキャリアを検出できない端末同士の衝突という隠れ端末問題とは扱う問題が異なります。
選択肢 ウ
「端末が別のアクセスポイントとアソシエーションを確立することによって、その端末が元のアクセスポイントと通信できなくなる問題」は、アクセスポイントの切り替え(ローミング)に関する記述です。接続先APの変更に伴う話であり、互いの電波が届かない端末同士の衝突を指す隠れ端末問題とは異なります。接続先アクセスポイントの切り替え(ローミング)に関する記述であり、互いの電波が届かない端末同士の同時送信による衝突を指す隠れ端末問題とは異なる現象です。
選択肢 エ
「複数の端末が同時にフレームを送信したとき、送信した端末が送信フレームの衝突を検出できない問題」は、無線LANで衝突検出(CSMA/CD)ができないこと一般に関する記述です。隠れ端末問題は、互いのキャリアを検出できない特定の位置関係に起因する衝突であり、衝突検出一般の話とは観点が異なります。無線LANで衝突検出(CSMA/CD)ができないこと一般に関する記述であり、互いのキャリアを検出できない特定の位置関係に起因する隠れ端末問題とは観点が異なります。

解くときのポイント

隠れ端末問題=端末同士は互いの電波(キャリア)が届かないがAPとは通信できる位置関係で、同時送信による衝突が起きやすくなる問題。対策はRTS/CTSによる送信予約。SSIDステルスやローミングとは別の問題。