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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ア

解説

システム監査基準に照らして、監査証跡の入手と評価に関する記述のうち「適切でないもの」を選ぶ問題です。監査証跡とは、処理の正当性を裏付ける記録のことで、ログやドキュメントなど多様な形態をとります。選択肢aは「アジャイル手法を用いたシステム開発プロジェクトにおいては、管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけを監査証跡として利用する」とあります。これは適切ではありません。アジャイル開発では、形式的に整ったドキュメントが必ずしも整備されないことが多く、チャットの記録、課題管理ツールの履歴、リポジトリのコミット履歴など、体裁が整っていなくても処理の正当性を裏付ける有効な監査証跡が数多く存在します。それらを「体裁が整ったものだけ」に限定して利用するのは、監査証跡の入手を不当に狭め、十分な証拠を得られなくする恐れがあるため、適切でない記述です。したがって選択肢aが正解(適切でないもの)です。残りの選択肢(第三者の保証報告書の活用による現地調査の省略、本調査前の予備調査の実施、複数の監査手続の組合せ)は、いずれもシステム監査の実務として適切な進め方です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「外部委託業務実施拠点に対する現地調査が必要と考えたとき、委託先から入手した第三者の保証報告書に基づいて評価し、現地調査を省略する」は、適切な監査の進め方です。信頼できる第三者の保証報告書を活用して効率的に評価することは認められており、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。信頼できる第三者の保証報告書を活用して効率的に評価することは認められた適切な進め方であり、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。
選択肢 ウ
「十分かつ適切な監査証跡を入手するための本調査の前に、監査対象の実態を把握するための予備調査を実施する」は、適切な監査の進め方です。本調査の前に予備調査で対象の概要を把握することは標準的な監査手順であり、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。本調査の前に予備調査で対象の概要を把握することは標準的な監査手順であり適切な進め方なので、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。
選択肢 エ
「一つの監査目的に対して、通常は、複数の監査手続を組み合わせて監査を実施する」は、適切な監査の進め方です。単一の手続だけに頼らず複数の監査手続を組み合わせることで、より確かな心証を得られます。適切な実務であり、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。単一の手続だけに頼らず複数の監査手続を組み合わせてより確かな心証を得ることは適切な実務であり、適切でない記述を選ぶ本問の答えにはなりません。

解くときのポイント

『適切でないもの』を選ぶ設問に注意。監査証跡は体裁の整ったドキュメントに限らず、ログ・履歴・コミットなど多様な形態を含む。それらを『体裁が整ったものだけ』に限定するのは証跡の入手を不当に狭め不適切。