この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は エ

解説

情報戦略の投資効果を評価する指標のうち、利益額を分子に、投資額を分母にして算出するものを問う問題です。これに該当するのがROI(Return On Investment、投資利益率・投資収益率)です。ROIは「利益額 ÷ 投資額 ×100(%)」で計算し、投資した金額に対してどれだけの利益が得られたか(投資の効率)を表します。値が大きいほど投資効率が高いことを意味し、複数の投資案を比較する際の代表的な指標として使われます。選択肢dのROIが正解です。他の選択肢を確認します。EVA(経済的付加価値)は、税引後営業利益から資本コストを差し引いた、企業が生み出した正味の価値を表す指標です。IRR(内部収益率)は、投資の正味現在価値(NPV)がゼロになる割引率で、投資の収益性を率で表します。NPV(正味現在価値)は、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた総額から投資額を引いた値です。これらはいずれも投資評価に使われますが、「利益額÷投資額」という単純な比で表されるのはROIです。各指標の計算の考え方を区別して覚えましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
EVA(Economic Value Added、経済的付加価値)は、税引後営業利益から投下資本に対する資本コストを差し引いて求める、企業が生み出した正味の付加価値を表す指標です。利益額を投資額で割る比率ではなく、金額として算出されるため、本問の「利益額÷投資額」には該当しません。税引後営業利益から資本コストを差し引いて求める正味の付加価値を表す金額の指標であり、利益額を投資額で割る比率ではないため、本問の指標には該当しません。
選択肢 イ
IRR(Internal Rate of Return、内部収益率)は、投資の正味現在価値(NPV)がちょうどゼロになるような割引率を求めるものです。投資の収益性を「率」で評価しますが、利益額を投資額で単純に割る計算ではなく、将来キャッシュフローの時間価値を考慮した複雑な計算であり、本問の指標には該当しません。
選択肢 ウ
NPV(Net Present Value、正味現在価値)は、投資によって将来得られるキャッシュフローを現在価値に割り引いた総額から、投資額を差し引いて求める金額です。利益額を投資額で割る比率ではなく、時間価値を考慮した金額として算出されるため、本問の「利益額÷投資額」には該当しません。将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた総額から投資額を差し引いて求める金額であり、利益額を投資額で割る比率ではないため、本問の指標には該当しません。

解くときのポイント

ROI=利益額÷投資額(投資効率を率で表す)。混同注意:EVA(税引後営業利益−資本コスト、金額)、NPV(将来CFの現在価値−投資額、金額)、IRR(NPVが0になる割引率)。『利益÷投資の単純な比』=ROI。