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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

クラウドサービス導入のシステム監査において、「クラウド上に保存した情報の消失の予防」というチェックポイントの観点から適切なものを選ぶ問題です。クラウドに預けたデータが失われる原因として大きいのは、サービス提供事業者の経営破綻やサービス停止により、預けたデータが取り出せなくなる・消失するリスクです。したがって、事業者が信頼でき、事業やサービスが継続して提供されるかどうかを事前に検討しておくことが、情報消失を予防する上で重要なチェックポイントになります。選択肢cは「クラウドサービスを提供する事業者に信頼が置け、かつ、事業やサービスが継続して提供されるかどうかが検討されているか」とあり、情報消失の予防という観点に合致するため正解です。事業継続性の確認は、データの持続的な保全に直結する本質的な監査項目です。他の選択肢は、ID管理の一元化、最大許容停止時間、施設内の暗号化通信といった、可用性や認証、機密性に関わる別の観点であり、「情報の消失(データが失われること)の予防」というチェックポイントには直接対応しません。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「既存の社内情報システムとのIDの一元管理の可否が検討されているか」は、認証やID管理(シングルサインオンなどの利便性・運用)に関する観点です。情報の消失を予防するというチェックポイントとは目的が異なり、データが失われることへの備えを直接確認するものではありません。シングルサインオンなどの利便性や運用に関わる認証・ID管理の観点であり、データが失われることへの備えを確認する『情報の消失の予防』というチェックポイントとは目的が異なります。
選択肢 イ
「クラウドサービスの障害時における最大許容停止時間が検討されているか」は、可用性(サービスがどれだけ停止に耐えられるか)に関する観点です。サービスの停止時間に関わるものであり、データそのものが消失することの予防を確認するチェックポイントとは異なります。サービスがどれだけ停止に耐えられるかという可用性の観点であり、データそのものが消失することの予防を確認する本問のチェックポイントとは着目点が異なります。
選択肢 エ
「事業者の施設内のネットワークで、暗号化通信が採用されているかが検討されているか」は、機密性(通信の盗聴防止)に関する観点です。データの漏えい対策には関係しますが、情報が消失することの予防という本問のチェックポイントとは目的が異なります。通信の盗聴を防ぐ機密性の観点であり、データの漏えい対策には関係しますが、情報そのものが消失することの予防を確認する本問のチェックポイントとは目的が異なります。

解くときのポイント

監査は『チェックポイントの観点』に合致する選択肢を選ぶ。情報の消失予防=事業者の事業継続性(破綻・サービス停止でデータが取り出せなくなるリスク)の確認。可用性(停止時間)・機密性(暗号化)・認証(ID管理)と区別する。