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正解は ウ

解説

投資評価指標に関する問題です。ROI(Return On Investment: 投資利益率)は、投資額に見合うリターンが得られるかどうかを評価する指標で、投資によって得られる利益額を分子に、投資額を分母にして算出します(ROI = 利益 ÷ 投資額 × 100%)。ウが正解です。例えば1,000万円の投資で年間200万円の利益が得られるなら ROI は20%であり、値が大きいほど投資効率が良いと判断されます。シンプルで直感的に分かりやすいため、IT 投資をはじめ幅広い投資判断に使われます。投資評価の指標は ROI のほかに、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて合計する NPV(正味現在価値)、NPV がゼロになる割引率を求める IRR(内部収益率)、投資額を何年で回収できるかを見る回収期間法(PBP)があります。それぞれ「利益÷投資額」「現在価値の合計」「合計ゼロの割引率」「回収までの期間」という計算の特徴と名前を対応付けて覚えるのが、この分野を確実に得点するコツです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
一定期間におけるキャッシュフロー(インフロー、アウトフロー含む)に対して、現在価値でのキャッシュフローの合計値を求めるのは NPV(Net Present Value: 正味現在価値)の説明です。将来のお金を割引率で現在の価値に換算して合計する手法であり、利益額を投資額で割るという ROI の計算方法とは異なります。「現在価値」という語が NPV の目印です。
選択肢 イ
一定期間におけるキャッシュフローに対して、合計値がゼロとなるような割引率を求めるのは IRR(Internal Rate of Return: 内部収益率)の説明です。NPV がちょうどゼロになる割引率を逆算し、それが資本コストを上回れば投資価値があると判断します。「合計がゼロとなる割引率」という表現が IRR の決定的なキーワードです。
選択肢 エ
投資による実現効果によって、投資額をどれだけの期間で回収可能かを定量的に算定するのは回収期間法(PBP: Pay Back Period)の説明です。回収までの速さによって投資リスクを評価する手法であり、算出されるのは期間(年数)です。利益と投資額の比率(%)を求める ROI とは、算出する値の次元(期間か比率か)がまったく異なるため明確に区別できます。

解くときのポイント

投資評価4指標は計算の特徴で判別: ROI=利益÷投資額、NPV=現在価値の合計、IRR=NPVがゼロになる割引率、回収期間法=何年で回収できるか。「分子・分母」「現在価値」「ゼロとなる割引率」「期間」がキーワード。