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基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は ウ

解説

個人情報保護の設計思想に関する問題です。プライバシーバイデザイン(Privacy by Design)は、システムやサービスの企画・設計の段階(上流工程)から、あらかじめプライバシー保護の仕組みを組み込んでおくという考え方です。問題文の「システム開発の上流工程において、システム稼働後に発生する可能性がある個人情報の漏えいや目的外利用などのリスクに対する予防的な機能を検討し、その機能をシステムに組み込む」はこの説明そのものであり、ウが正解です。プライバシーバイデザインの本質は「事後対応ではなく事前予防」です。問題が起きてから対策を追加するのではなく、設計段階でプライバシー保護を標準仕様として織り込むことで、根本的かつ効率的な保護を実現します。カナダのアン・カブキアン博士が提唱した概念で、EU の GDPR(一般データ保護規則)にも「データ保護バイデザイン」として取り入れられています。セキュリティを設計段階から組み込む「セキュリティバイデザイン」も同じ発想の用語であり、「〜バイデザイン=上流からの作り込み」とセットで覚えておきましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
情報セキュリティ方針(セキュリティポリシ)は、組織として情報セキュリティにどう取り組むかの基本的な考え方や方針を文書化したものです。組織全体の行動指針であり、個々のシステムの設計段階でプライバシー保護機能を組み込むという開発プロセス上の考え方とは異なります。方針文書の策定だけでは、システムへの予防的機能の実装は担保されません。
選択肢 イ
セキュリティレベルは、求められる(あるいは実現されている)セキュリティの強度や水準を表す一般的な用語です。保護の程度を示す尺度であって、上流工程からプライバシー保護を設計に織り込むという方法論や考え方を指す用語ではありません。問題文が問うている「設計段階での予防的な組み込み」という概念に対応していません。
選択肢 エ
プライバシーマークは、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者を JIPDEC(日本情報経済社会推進協会)が認定し、マークの使用を認める日本の第三者認証制度です。認定の対象は事業者の組織体制であり、個々のシステム開発の上流工程でプライバシー保護の予防的機能を設計に組み込むという開発方法論を指す概念ではありません。制度と設計思想という種類の違いで区別できます。

解くときのポイント

「上流工程から・あらかじめ・予防的に組み込む」=プライバシーバイデザイン。方針(ポリシ文書)・レベル(尺度)・マーク(認証制度)はいずれも設計思想ではない、と概念の種類で判別する。