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正解は ア

解説

バックドアに関する問題です。バックドア(裏口)とは、正規の認証手続やアクセス制御を経ずにシステムへ侵入できる、本来あってはならない抜け道のことです。攻撃者が再侵入のために仕掛ける場合もあれば、開発時のテスト用機能が残ってしまう場合もあります。アの「アクセスする際にパスワード認証などの正規の手続が必要な Web サイトに、当該手続を経ないでアクセス可能な URL」は、認証をバイパスして直接アクセスできる抜け道であり、まさにバックドアに該当します。正解はアです。例えば、ログイン後にしか表示されないはずの管理画面の URL を直接入力するとログインなしで開けてしまう、といった状態が典型例です。バックドアは「正規の手続の迂回路」という概念で覚えると、ポートスキャナ(調査ツール)、ミラーポート(運用機能)、バッファオーバーフロー(攻撃手法)といった他の選択肢との区別が明確になります。設計・実装段階で認証チェックをすべての経路に適用することが、バックドアを作り込まないための基本対策です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
インターネットに公開されているサーバの TCP ポートの中からアクティブになっているポートを探して、稼働中のサービスを特定するためのツールはポートスキャナの説明です。攻撃の事前調査(あるいは管理者の脆弱性点検)に使われるツールであり、正規の手続を経ずに侵入できる「抜け道」そのものを指すバックドアとは概念が異なります。
選択肢 ウ
ネットワーク上の通信パケットを取得して通信内容を見るために設けられたスイッチの LAN ポートはミラーポート(ミラーリングポート)の説明です。スイッチの特定ポートを流れる通信のコピーを出力する正規の運用・監視機能であり、ネットワーク監視やトラブルシューティングに使われます。不正な侵入経路であるバックドアとは性質がまったく異なります。
選択肢 エ
プログラムが確保するメモリ領域に、領域の大きさを超える長さの文字列を入力してあふれさせ、ダウンさせる攻撃はバッファオーバーフロー攻撃の説明です。これはプログラムの入力チェックの不備という脆弱性を突く「攻撃手法」の一種であり、認証手続を迂回してシステムにアクセスできる「経路(抜け道)」を意味するバックドアとは、セキュリティ用語としての分類が異なります。

解くときのポイント

バックドア=正規の認証・手続を迂回できる「抜け道」。ツール(ポートスキャナ)・運用機能(ミラーポート)・攻撃手法(バッファオーバーフロー)とは概念の種類が違う、と整理して判別する。