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正解は エ

解説

電子メールの送信者認証に関する問題です。問われているのは「電子メールをドメイン A の送信者がドメイン B の宛先に送信するとき、送信者をドメイン A のメールサーバで認証するためのもの」、つまりメール送信時の利用者認証の仕組みです。これに該当するのは SMTP-AUTH(SMTP Authentication)です。SMTP-AUTH は、メール送信プロトコルである SMTP に利用者認証の機能を追加した規格で、送信者がメールサーバにメールを預ける際にユーザ名とパスワードなどで認証を行い、正当な利用者であることを確認してから送信を受け付けます。エが正解です。元々の SMTP には認証の仕組みがなく、誰でもメールサーバを使って送信できたため、スパムメールの踏み台にされる問題がありました。SMTP-AUTH はこの対策として広く導入されています。メール関連のセキュリティ技術は、送信時の認証(SMTP-AUTH)、受信時の認証(APOP・POP3S)、メール本文の暗号化・署名(S/MIME・PGP)、ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)と場面ごとに整理して覚えるのが効果的です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
APOP(Authenticated Post Office Protocol)は、メールを「受信」する際の POP3 の認証を強化する仕組みで、パスワードをチャレンジレスポンス方式によりハッシュ化して送ることで盗聴に対抗します。メールの受信時の認証であり、送信者をドメイン A のメールサーバで認証するという送信時の場面には該当しません。送信と受信のどちらの場面かを問題文から見極めることが重要です。
選択肢 イ
POP3S(POP3 over SSL/TLS)は、メール受信プロトコル POP3 の通信全体を SSL/TLS で暗号化する方式です。受信時の通信路の盗聴を防ぐ技術であり、認証情報を含む通信は保護されますが、これも「受信」の場面の技術です。メールを送信する際に送信者をメールサーバで認証するという本問の要件には合致しません。
選択肢 ウ
S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)は、公開鍵暗号を利用してメール本文の暗号化とディジタル署名を行う規格です。メールの内容の機密性や送信者の真正性をエンドツーエンドで保証する技術ですが、メールサーバが送信時に利用者を認証する仕組みではありません。保護する対象がメール本文であり、サーバへの接続認証とは場面が異なります。

解くときのポイント

メールセキュリティは場面で整理: 送信時のサーバ認証=SMTP-AUTH、受信時=APOP/POP3S、本文の暗号化・署名=S/MIME、ドメイン認証=SPF/DKIM。「送信」「認証」のキーワードで SMTP-AUTH に直結させる。