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正解は ア

解説

リスク対応の分類を問う問題です。リスク対応は大きく、リスクコントロール(リスクそのものに働きかける対応)とリスクファイナンシング(リスクが顕在化したときの損失を金銭面で手当てする対応)に分けられます。リスクファイナンシングの代表が保険です。システムが被害を受けるリスクを想定して保険を掛けておけば、事故発生時の損失を保険金で補填でき、損失の財務的影響を移転(転嫁)できます。アが正解です。リスクファイナンシングには、保険などで第三者に損失を移す「移転」と、積立金などで自ら損失に備える「保有」があります。一方、リスクコントロールには、リスクの発生可能性を下げる「低減」(イやエの対策投資)、リスクを生む活動自体をやめる「回避」(ウのシステム廃止)などが含まれます。「お金で備える=ファイナンシング、リスク自体を減らす・避ける=コントロール」という大分類を押さえれば、各選択肢を機械的に仕分けできます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
システムの被害につながるリスクの顕在化を抑える対策に資金を投入するのは、リスクの発生可能性そのものを下げる「リスク低減」であり、リスクコントロールに分類されます。資金を使ってはいますが、その使い道が「発生した損失の補填の準備」ではなく「リスクが顕在化する可能性そのものの抑制」である点が、金銭で損失に備えるリスクファイナンシングとの決定的な違いです。
選択肢 ウ
リスクが大きいと評価されたシステムを廃止し、新たなセキュアなシステムの構築に資金を投入するのは、リスクを生む源泉を断つ「リスク回避」を含む対応で、リスクコントロールに分類されます。お金が動いていても、目的がリスクの除去・再構築であれば、損失への金銭的備えであるリスクファイナンシングには該当しません。
選択肢 エ
リスクが顕在化した場合のシステムの被害を小さくする設備に資金を投入するのは、被害の影響度を下げる「リスク低減」であり、リスクコントロールに分類されます。例えば耐震設備や消火設備への投資がこれに当たります。損失額そのものを物理的に小さくする対策と、発生した損失を金銭で補う備え(保険・積立)は、目的と手段が異なります。

解くときのポイント

リスクファイナンシング=損失への金銭的備え(保険=移転、積立=保有)。低減・回避などリスク自体に働きかけるのはリスクコントロール。「保険」とくればファイナンシングと即断。