正解は ア
メッセージ認証符号(MAC: Message Authentication Code)の利用目的を問う問題です。MACは、メッセージ本文と送受信者だけが共有する秘密鍵から計算される固定長の符号で、メッセージに添付して送信されます。受信者は受け取ったメッセージから同じ計算でMACを生成し、添付されてきたMACと一致するかを確認します。途中で第三者がメッセージを1ビットでも改ざんしていれば、計算したMACが一致しなくなるため、メッセージが改ざんされていないこと(完全性)を確認できます。アが正解です。さらに、正しいMACを生成できるのは秘密鍵を知っている相手だけなので、送信者がその鍵の共有者であることの確認(認証)にもなります。ただし、MACでは暗号化を行わないため内容の秘匿はできず、また送受信者が同じ鍵をもつため第三者に対する否認防止はできません。完全性の確認という目的はディジタル署名と共通しますが、署名は公開鍵暗号を使い否認防止まで実現できる、という違いも整理しておきましょう。
MAC=共通鍵ベースの改ざん検出符号で、目的は完全性の確認。秘匿はできない(暗号化の仕事)。ディジタル署名との違い(署名は公開鍵方式で否認防止も可能)もセットで整理。