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正解は エ

解説

トランスポート層プロトコルの使い分けを問う基本問題です。トランスポート層の代表的なプロトコルはTCPとUDPの2つです。UDP(User Datagram Protocol)は、コネクションの確立や到達確認、再送制御を行わないコネクションレス型のプロトコルで、制御のオーバヘッドが小さく転送遅延を抑えられるため、信頼性よりもリアルタイム性が重視される用途に使われます。音声通話(VoIP)、映像ストリーミング、オンラインゲーム、DNSの問合せなどが代表例です。エが正解です。対するTCPは、3ウェイハンドシェイクでコネクションを確立し、確認応答と再送制御、順序制御、フロー制御によってデータを確実に届けるコネクション型プロトコルで、Web(HTTP)やメール、ファイル転送など正確性が必須の用途に使われます。「確実性のTCP、速さのUDP」という対比と、それぞれの代表的な用途をセットで覚えておくことが、ネットワーク分野の得点源になります。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
HTTPはWebのコンテンツ転送に使われるアプリケーション層のプロトコルであり、トランスポート層のプロトコルではありません。階層が違う時点で除外できます。なおHTTPは伝統的に信頼性重視でTCP上で動作してきました(HTTP/3ではUDPベースのQUICを使いますが、これはUDPの上に信頼性の仕組みを実装したものです)。
選択肢 イ
IP(Internet Protocol)はネットワーク層のプロトコルで、パケットを宛先まで届けるための経路制御(ルーティング)とアドレッシングを担います。トランスポート層ではない点でまず除外できます。IP自体はベストエフォート型で信頼性を保証しませんが、それは「リアルタイム性重視で選ばれる」こととは別の話です。
選択肢 ウ
TCPはトランスポート層のプロトコルですが、コネクション確立・確認応答・再送制御などによって信頼性を最優先する設計です。再送や順序制御に伴う遅延が発生するため、多少のデータ欠落よりも遅延の少なさが重要なリアルタイム通信には不向きです。本問の「信頼性よりもリアルタイム性」という条件はTCPの特性と正反対です。

解くときのポイント

トランスポート層の2枚看板: TCP=コネクション型・確実だが遅延あり、UDP=コネクションレス・速いが保証なし。「リアルタイム」「音声・動画」とくればUDPと即断。