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正解は エ

解説

高信頼化システム構成の用語問題です。デュアルシステムは、同じ処理を行う2系統のシステムを並行して動作させ、一定時間ごとに両者の処理結果を照合(クロスチェック)することで、誤りの検出と高い信頼性を実現する構成です。一方の系統に障害が起きても、もう一方だけで処理を継続できます。エの「一つの処理を2系統のシステムで独立に行い、結果を照合する」がこの説明に該当し、正解です。銀行の勘定系や鉄道の制御システムなど、結果の正しさが極めて重要なシステムで採用されます。混同しやすいのがデュプレックスシステムで、こちらは現用系(本番処理を行う系)と待機系(障害時に引き継ぐ系)で構成され、通常時は待機系が別の処理(バッチ処理など)を行ったり待機したりしています。「2系統が常に同じ処理をして結果を照合=デュアル」「現用と待機の役割分担=デュプレックス」という対比で覚えるのが定石です。両者は名前が似ているため、毎回この観点で確認する癖をつけましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
2系統のシステムで並列処理をして性能を上げるのは、マルチプロセッサシステムや負荷分散構成の説明です。デュアルシステムは2系統に「同じ処理」をさせて結果を照合する信頼性向上の仕組みであり、処理を分担して速度を稼ぐ性能向上の仕組みではありません。2系統あっても処理能力は1系統分のままという点がデュアルシステムの特徴です。
選択肢 イ
2系統のシステムの負荷が均等になるように処理を分散するのは、ロードバランシング(負荷分散システム)の説明です。Webサーバのクラスタ構成などで使われ、目的はスループットの向上と過負荷の回避です。デュアルシステムのように同一処理の結果を照合する仕組みはなく、信頼性の確保より性能の確保を狙う構成である点が根本的に異なります。
選択肢 ウ
現用系と待機系の2系統で構成し、現用系の障害時に待機系が処理を受け継ぐのは、デュプレックスシステムの説明です。待機系の待機のさせ方によってホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイに分かれます。デュアルシステムとの違いは、2系統が常時同じ処理を実行して結果を照合するか(デュアル)、片方は待機しているか(デュプレックス)という運転形態にあります。

解くときのポイント

デュアル=2系統が同じ処理+結果照合、デュプレックス=現用系+待機系。「照合」とくればデュアル、「待機系が引き継ぐ」とくればデュプレックスと即断しよう。