正解は イ
AES(Advanced Encryption Standard)は共通鍵暗号方式(対称鍵暗号)です。共通鍵暗号では,暗号化と復号に同じ鍵を用いるため,通信を行うPCとサーバの双方が同じ鍵(共通鍵)を共有しておく必要があります。IPsecによる暗号化通信でAESを使う場合,通信データの暗号化・復号にはこのPCとサーバで共有された共通鍵を用います。したがって正解はb『PCとサーバで共有された共通鍵』です。選択肢aの『PCだけが所有する秘密鍵』,cの『PCの公開鍵』,dの『サーバの公開鍵』は,いずれも公開鍵暗号方式で用いる鍵です。AESのような共通鍵暗号では,公開鍵・秘密鍵の対ではなく,双方で共有する1つの共通鍵を使うという点が要点です。なお,その共通鍵を安全に配送するために公開鍵暗号(鍵交換)が併用されますが,データ本体の暗号化に使うのは共通鍵です。
AESは共通鍵暗号→暗号化・復号に『PCとサーバで共有する共通鍵』を使う。公開鍵・秘密鍵は公開鍵暗号の鍵で,データ本体の暗号化には使わない。