この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ウ

解説

MITRE ATT&CK(Adversarial Tactics, Techniques, and Common Knowledge)は、米国のMITRE社が構築・維持している、実際のサイバー攻撃事例を体系的に分類・記述したナレッジベース。攻撃者の戦術(Tactics)・技術(Techniques)・手順(Procedures)をTTPと呼び、これらを14の戦術カテゴリ(偵察、リソース開発、初期アクセス、実行、永続化、権限昇格、防衛回避、認証情報アクセス、探索、水平展開、収集、コマンドと制御、持ち出し、影響)の下に数百の具体的な技術として整理している。Enterprise版のほかにMobile版・ICS(産業制御システム)版がある。SOCやCSIRTでの脅威分析、セキュリティ評価、インシデント対応、レッドチーム演習などに広く活用されており、セキュリティ業界の共通言語として機能している。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
CVSSはCommon Vulnerability Scoring Systemの略で、個々の脆弱性の深刻度(機密性・完全性・可用性への影響、攻撃の複雑さ等)を0.0〜10.0のスコアで数値評価する仕組み。脆弱性の優先度付けに使われるが、攻撃手法の分類ナレッジベースではなく、あくまで脆弱性評価の指標。NVDでCVEと組み合わせて公表される。
選択肢 イ
STIX(Structured Threat Intelligence eXpression)はサイバー脅威インテリジェンスを構造化して記述するためのデータ形式・フォーマット。TAXII(Trusted Automated eXchange of Indicator Information)はSTIX形式の情報を組織間で自動共有するためのプロトコル。これらは攻撃手法の分類ナレッジベースではなく、脅威情報の「交換・共有」のための標準。
選択肢 エ
サイバーキルチェーンはLockheed Martinが提唱した攻撃フェーズを7段階(偵察→武器化→デリバリ→エクスプロイト→インストール→C&C→目的達成)に分類したフレームワーク。攻撃の「フェーズ・流れ」を示すモデルであり、MITRE ATT&CKのような具体的な攻撃技術の網羅的ナレッジベースとは異なる。

解くときのポイント

MITRE ATT&CKはEnterprise/Mobile/ICS版があり、14の戦術(偵察・リソース開発・初期アクセス・実行・永続化等)の下に具体的技術が配置される。SOCやCSIRTでのTTP分析に必須。