この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ア

解説

WAF(Web Application Firewall)における検知結果は4種類に分類される:TP(True Positive・真陽性)は攻撃を正しく攻撃と検知して遮断、FP(False Positive・偽陽性・フォルスポジティブ)は正常な通信を誤って攻撃と検知して遮断、TN(True Negative・真陰性)は正常な通信を正しく正常と判定して通過、FN(False Negative・偽陰性・フォルスネガティブ)は攻撃を正常と誤判断して通過させてしまう事象。フォルスポジティブの典型例は、数式入力フォームで「<」や「>」(不等号)を含む正当な数式をXSS攻撃のパターンとして誤検知・遮断するケース。WAF運用においてFPが多いと正規業務が妨害され、FNが多いと攻撃が通過するため、FPとFNのバランス調整(チューニング)がWAF管理者の重要業務。ホワイトリスト方式(許可したパターンのみ通過)はFNを減らせるがFPが増えやすく、ブラックリスト方式は逆の特性を持つ。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
独自フィールドを悪用した攻撃がWAFを通過してしまう(WAFが遮断しない)のはフォルスネガティブ(偽陰性)。攻撃を攻撃として検知できない事象をフォルスネガティブという。フォルスポジティブはその逆で、正常な通信を攻撃と誤検知する事象。フォルスネガティブはセキュリティホールとなり、フォルスポジティブは業務障害を引き起こす。
選択肢 ウ
不正なHTTPリクエストを正しく攻撃と検知・遮断するのはトゥルーポジティブ(真陽性・正検知)。WAFが意図通りに正しく機能している状態であり、「誤検知」であるフォルスポジティブとは対極の状態。WAFの設計目標はトゥルーポジティブを最大化しつつ、フォルスポジティブとフォルスネガティブを最小化すること。
選択肢 エ
HTTPリクエストを複数に分割送信してWAFの検知パターン照合を回避し攻撃命令を通過させるHTTPスプリッティングやチャンク転送エンコード悪用はフォルスネガティブ(偽陰性)の一例。攻撃を正常な通信と誤判断して通過させてしまう事象であり、正常通信を攻撃と誤検知・遮断するフォルスポジティブ(偽陽性)とは正反対の問題に分類される。

解くときのポイント

検知の4パターン: TP(真陽性:攻撃を正しく検知)、FP(偽陽性:正常を攻撃と誤検知)、TN(真陰性:正常を正常と判定)、FN(偽陰性:攻撃を正常と見逃す)。WAFの運用ではFPとFNのバランス調整が重要。