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正解は ア

解説

XMLデジタル署名(XML-DSig、W3C標準)には署名方式として3種類がある。Enveloped(被署名者がXML文書内に署名を含む形式)、Enveloping(署名がXML文書を包む形式)、Detached(署名対象と署名が分離する形式)である。選択肢aは「XML文書中のエレメントに対するデタッチ署名(Detached Signature)を作成し、同じXML文書に含めることができる」としており、これは正しい。Detached署名ではdereference可能なURIで署名対象を参照するため、署名オブジェクトと署名対象が同一XML文書内に共存できる(同文書内のIDフラグメント参照)。XML-DSigはASN.1ではなくXML構造で記述され、CMSではなくXML固有の署名書式を使用する点も重要な特徴。また、一つのXML文書内に複数の署名エレメントを持つことができ、エレメント単位で署名範囲を指定できる柔軟性がある。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
エンベローピング署名(Enveloping Signature)は署名エレメントが署名対象のXMLを内部に包む形式であり、「一つの署名対象に複数の署名を付与する」という記述は誤り。複数署名は可能だが、それはEnveloping署名の特徴的な定義ではなく、この選択肢の説明は不正確である。
選択肢 ウ
XMLデジタル署名はCMS(Cryptographic Message Syntax)ではなく、W3C勧告の「XML-Signature Syntax and Processing」に基づいたXML固有の書式を使用する。CMSはS/MIMEやCMSエンベローブドデータなど別の署名フォーマットで用いられる。
選択肢 エ
XMLデジタル署名では署名対象と署名アルゴリズムはASN.1ではなくXMLで記述される。ASN.1はX.509証明書やCMSなどで使われるバイナリ符号化ルール。XML-DSigはXML Infoset(XMLの情報モデル)とXPath/XSLTを活用した独自の記述方式を採用している。

解くときのポイント

XMLデジタル署名の3形式: Enveloped(XML文書内に署名を埋め込む)、Enveloping(署名がデータを包む)、Detached(外部に署名を置くが同じXMLに含めることも可能)。SAMLでよく使われる。