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正解は ア

解説

Enhanced Open(OWE:Opportunistic Wireless Encryption)はIEEE 802.11標準のRFC 8110に基づく無線LANセキュリティ方式で、パスフレーズ(パスワード)なしで端末とアクセスポイント間の通信を自動的に暗号化します。オープンWi-Fi(カフェ・空港・ホテルなど)では従来、認証なし・暗号化なしの平文通信が行われていましたが、Enhanced Openを使うことで同じ「接続に認証不要」という利便性を維持しながら、第三者による盗聴を防ぐ暗号化が実現されます。Diffie-Hellman鍵交換を使ってセッションごとに異なる暗号鍵を生成するため、ユーザー間のトラフィック分離も実現します。なお、Enhanced Openは認証を行わないため、なりすましアクセスポイント(Evil Twin)への対策には別途対策が必要です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
FIDO2(Fast IDentity Online 2)はパスワードレス認証のための標準規格で、WebAuthnとCTAP2で構成されます。生体認証やセキュリティキーを使ったWebサービスへの認証に使われます。無線LANの通信暗号化とは全く異なる用途の規格です。
選択肢 ウ
WebAuthn(Web Authentication)はW3CとFIDO Allianceが策定したWebブラウザベースのパスワードレス認証API仕様です。FIDO2の構成要素でWebブラウザからパスキー・生体認証・セキュリティキーによる認証を可能にします。無線LANの暗号化とは無関係の認証規格です。
選択肢 エ
WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)はWi-Fiアライアンスが規格化した無線LANセキュリティ標準です。WPA3にはPersonal(SAE:Simultaneous Authentication of Equals)とEnterprise(IEEE 802.1X)の2モードがありますが、WPA3自体はパスフレーズなしでの動作を規定するものではありません。Enhanced OpenはWPA3の一部として提供される場合もありますが、WPA3そのものではありません。

解くときのポイント

Enhanced Open(OWE)=「パスフレーズなし・認証なしでも暗号化するオープンWi-Fi向けの規格(RFC 8110)」。公衆無線LANの盗聴対策。FIDO2/WebAuthn=パスワードレス認証(Web)、WPA3=Wi-Fi認証+暗号化。「認証なし暗号化」という特徴がEnhanced Openの識別ポイント。