この概念が出た関連問題

この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ア

解説

FIPS PUB 140-3(Federal Information Processing Standard Publication 140-3)は、米国国立標準技術研究所(NIST)が制定した暗号モジュールのセキュリティ要求事項を定める規格です。2019年に従来のFIPS 140-2を改訂して制定されました。FIPS 140-3はISO/IEC 19790(暗号モジュールのセキュリティ要求事項)をベースにしており、ハードウェア・ソフトウェア・ファームウェアで実装された暗号モジュールを対象に、セキュリティレベル1〜4の4段階で評価基準を規定します。米国連邦政府調達においてはFIPS承認済み暗号モジュールの使用が義務付けられており、NIST CMVP(Cryptographic Module Validation Program)によって認定された製品のみが政府調達に使用できます。日本でも政府機器調達基準などで参照されています。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
「情報セキュリティマネジメントシステムの要求事項」はISO/IEC 27001(JIS Q 27001)の説明です。ISMSの要求事項を定める規格であり、組織の情報セキュリティ管理体制の構築・運用・改善のフレームワークです。FIPS PUB 140-3は技術的な暗号モジュール評価規格であり、マネジメントシステムの規格ではありません。
選択肢 ウ
「デジタル証明書や証明書失効リストの技術仕様」はITU-T X.509の説明です。X.509はPKI(公開鍵基盤)におけるデジタル証明書のフォーマットや証明書失効リスト(CRL)の標準を定めたものです。FIPS 140-3は暗号モジュール自体のセキュリティ要件を定めるものであり、証明書フォーマットとは別の規格です。
選択肢 エ
「無線LANセキュリティの技術仕様」はIEEE 802.11iやWPA3などの無線LAN標準の説明です。Wi-Fiのセキュリティプロトコル(WEP/WPA/WPA2/WPA3)を規定するものであり、FIPS PUB 140-3の内容とは無関係です。

解くときのポイント

FIPS PUB 140シリーズ=「NISTの暗号モジュールセキュリティ要求事項」と覚える。セキュリティレベル1〜4の4段階評価。よく混同される規格:27001=ISMS、X.509=デジタル証明書、802.11i/WPA3=無線LAN。「FIPS」「NIST」「暗号モジュール」の組み合わせで判断。