この試験の対策ガイド

情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は エ

解説

CPS(Cyber Physical System、サイバーフィジカルシステム)は、現実世界(フィジカル空間)の様々なデータをセンサなどで収集し、それをサイバー空間(コンピュータ上の仮想空間)に取り込んで分析・シミュレーションを行い、その結果を現実世界の制御や意思決定に活かす仕組みです。現実とサイバー空間を密に連携させることで、現実世界だけでは難しい高度な分析・予測・最適化を実現します。選択肢dは「現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し、災害の発生や時間軸を自由に操作して、現実世界では実現できないシミュレーションを行う」とあり、現実のデータからサイバー空間に仮想世界を作り、現実では不可能なシミュレーションを行うというCPSの特徴を述べているため正解です。これはディジタルツインの考え方にも通じます。他の選択肢は、仮想化されたシステム資源の柔軟な構成(クラウド/SDI)、機器をサービスとして貸し出し利用状況に応じて課金する仕組み、サーバ側に機能を集約しクライアントを軽くする仮想デスクトップ(VDI/シンクライアント)であり、いずれもCPSとは異なる概念です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「仮想化された標準的なシステム資源を用意しておき、業務内容に合わせてシステムの規模や構成をソフトウェアによって設定する」は、クラウドコンピューティングやSDI(Software Defined Infrastructure)に近い説明です。資源を柔軟に構成する技術であり、現実のデータから仮想世界を作りシミュレーションするCPSとは異なります。
選択肢 イ
「機器を販売するのではなくサービスとして貸し出し、その機器に組み込まれたセンサで使用状況を検知し、その情報を元に利用者から利用料金を徴収する」は、製品のサービス化(XaaS、サブスクリプション型のビジネスモデル)に近い説明です。課金ビジネスの仕組みであり、現実をサイバー空間で分析・シミュレーションするCPSとは目的が異なります。
選択肢 ウ
「業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバ側にもたせ、クライアント側はネットワーク接続と最小限の入力機能だけをもたせてデスクトップの仮想化を行う」は、シンクライアントやVDI(仮想デスクトップ基盤)の説明です。クライアント環境の集約・仮想化の技術であり、現実のデータから仮想世界を構築してシミュレーションするCPSとは異なります。

解くときのポイント

CPS(サイバーフィジカルシステム)=現実のデータをセンサで収集→サイバー空間で分析・シミュレーション→現実に反映。ディジタルツインと通じる。混同注意:クラウド/SDI(資源の柔軟構成)、VDI(デスクトップ仮想化)。