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正解は ウ

解説

PMBOKガイド第6版では、リスク対応戦略を、マイナスのリスクである「脅威」への戦略と、プラスのリスクである「好機(機会)」への戦略に分けて整理しています。脅威への戦略には、回避(リスクの原因を取り除く)、転嫁(リスクを第三者に移転する、例:保険)、軽減(発生確率や影響を下げる)、受容(特別な対策をとらず受け入れる)があります。好機への戦略には、活用(確実に実現させる)、共有(好機を実現できる第三者と組む)、強化(発生確率や好影響を高める)、受容(特別な対策をとらず、好機が来れば享受する)があります。両者を比べると、脅威にも好機にも共通して存在する戦略は「受容」です。受容は、脅威・好機のいずれに対しても、積極的な対応をとらずにそのまま受け入れる戦略として採用できます。選択肢cの受容が正解です。回避と転嫁は脅威に対する戦略、共有は好機に対する戦略であり、それぞれ片方にしか属さない点と対比して、共通するのは受容(およびエスカレーション)であることを押さえましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
回避は、脅威(マイナスのリスク)に対する戦略です。リスクの原因そのものを取り除いたり、計画を変更したりして、脅威が発生しないようにする戦略であり、好機に対しては用いられません。脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため、本問の答えにはなりません。回避は脅威に対する戦略で、リスクの原因を取り除いて脅威が発生しないようにするものです。好機には用いられず、脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため答えになりません。
選択肢 イ
共有は、好機(プラスのリスク)に対する戦略です。好機を実現する能力をもつ第三者と協力し、好機がもたらす利益を分け合う戦略であり、脅威に対しては用いられません。脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため、本問の答えにはなりません。共有は好機に対する戦略で、好機を実現できる第三者と協力して利益を分け合うものです。脅威には用いられず、脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため答えになりません。
選択肢 エ
転嫁は、脅威(マイナスのリスク)に対する戦略です。リスクの影響や対応の責任を保険や契約などによって第三者に移転する戦略であり、好機に対しては用いられません。脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため、本問の答えにはなりません。転嫁は脅威に対する戦略で、リスクの影響や責任を保険などで第三者に移転するものです。好機には用いられず、脅威と好機の両方に共通する戦略ではないため答えになりません。

解くときのポイント

PMBOKのリスク対応:脅威=回避・転嫁・軽減・受容、好機=活用・共有・強化・受容。両方に共通するのは受容(とエスカレーション)。回避・転嫁・軽減は脅威のみ、活用・共有・強化は好機のみ、と整理する。