正解は イ
JIS Q 27002(情報セキュリティ管理策の実践のための規範)に基づく物理的セキュリティの観点で、監査人が指摘事項(改善を要する不適切な状況)として記載すべきものを選ぶ問題です。監査の指摘事項とは「望ましくない状態・リスクのある状態」を指す点に注意します。選択肢bの「機密性の高い情報資産が置かれている部屋では、入室許可を得た者が共通の暗証番号を入力して入室している」は、共通の暗証番号を複数人で使い回している点が問題です。共通の暗証番号では「誰がいつ入室したか」を個人単位で特定できず、入退室記録による追跡(説明責任の確保)が機能しません。さらに、暗証番号が漏えいした際には影響範囲が広く、退職者が出ても番号を変更しない限りアクセスを排除できないなど、管理上の弱点が多くあります。これは個人を識別できる適切な入退室管理の原則に反するため、監査で指摘すべき不備に該当し、選択肢bが正解です。残る選択肢はいずれも望ましい管理状態であり、指摘の対象にはなりません。
監査の『指摘事項』を問う設問は、適切な状態ではなくリスクのある不備を選ぶ。入退室管理では『共通の暗証番号/ID共有』が定番の不備(個人を特定できず追跡不能)。個人識別できる認証が原則。