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正解は ウ

解説

生産管理方式に関する問題です。かんばん方式は、トヨタ生産方式の中核をなす仕組みで、JIT(ジャストインタイム: 必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産する)を実現するための具体的な手法です。「かんばん」と呼ばれる作業指示票を使い、後工程が使った分だけを前工程に取りに行き、前工程は引き取られた分だけを生産します。これにより各工程間の中間在庫(仕掛品)を極力減らすことができます。ウの「中間在庫を極力減らすために、生産ラインにおいて、後工程の生産に必要な部品だけを前工程から調達する」はこの説明そのものであり、正解です。かんばん方式の本質は「後工程引取り(プル型生産)」にあります。前工程が計画に基づいて見込みで作って後工程に押し込むプッシュ型とは逆に、後工程の実需要が生産の起点になるため、作り過ぎのムダと在庫が抑制されます。「かんばん=JIT=中間在庫の削減=後工程引取り」というキーワードの連鎖で覚えておくと、生産管理分野の関連問題にも対応できます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
各作業の効率を向上させるために、仕様が統一された部品や半製品を調達することは、部品の標準化・共通化に関する説明です。標準化は生産効率の向上や品質の安定、調達コストの低減に寄与する重要な施策ですが、後工程が必要な分だけを前工程から引き取ることで中間在庫を最小化するという、かんばん方式(プル型生産統制)の仕組みとはまったく別の概念です。
選択肢 イ
効率よく部品調達を行うために関連会社から部品を調達することは、系列取引やグループ内調達に関する説明です。これは「どこから調達するか」という調達先の選定方針の話であり、生産ラインの工程間で「何を・いつ・どれだけ」流すかをかんばん(作業指示票)で制御して中間在庫を最小化する、かんばん方式の生産統制の仕組みとは問題の観点がまったく異なります。
選択肢 エ
より品質が高い部品を調達するために納入指定業者を複数定め、競争入札で部品を調達することは、調達における競争原理の活用(相見積り・入札方式)の説明です。これは品質とコストを競争で高める購買管理の手法であって、後工程の必要量に生産・運搬を同期させて工程間の中間在庫を減らすという、かんばん方式の目的・仕組みのどちらにも該当しません。

解くときのポイント

かんばん方式=JIT の実現手段=「後工程が必要な分だけ前工程から引き取る(プル型)」=中間在庫の最小化。「標準化」「系列調達」「競争入札」は調達・購買の話で、生産統制のかんばんとは別物。