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正解は エ

解説

事業継続計画(BCP)の指標に関する問題です。問題文の「インシデントの発生後、製品又はサービスが再開される、事業活動が再開される、資源が復旧される、のいずれかの事項までに要する時間」は RTO(Recovery Time Objective: 目標復旧時間)の説明です。RTO は、災害やシステム障害などのインシデントが発生してから、事業やサービスをどれだけの時間以内に復旧させるかという目標値で、BCP や IT サービス継続性管理の中核的な指標です。エが正解です。対になる指標の RPO(Recovery Point Objective: 目標復旧時点)は「どの時点のデータまで復旧させるか」を表し、例えば RPO が24時間なら最大24時間分のデータ損失を許容することを意味します。RTO は「時間の長さ(いつまでに)」、RPO は「時点(どこまで戻すか)」という違いを明確に区別しましょう。また MTBF(平均故障間隔)と MTTR(平均修復時間)は信頼性・保守性の指標であり、BCP の目標値とは文脈が異なります。R で始まる略語と M で始まる略語をセットで整理しておくと確実です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
MTBF(Mean Time Between Failures: 平均故障間隔)は、システムが故障から次の故障までに正常に稼働している時間の平均値で、信頼性を表す指標です。値が大きいほど故障しにくいことを意味します。インシデント発生後の復旧までの目標時間という BCP の文脈の指標ではなく、機器やシステムの故障特性を表す統計値です。
選択肢 イ
MTTR(Mean Time To Repair: 平均修復時間)は、故障が発生してから修復が完了するまでの時間の平均値で、保守性を表す指標です。復旧に関わる時間という点では RTO と似ていますが、MTTR は過去の実績の「平均値」であるのに対し、RTO は事業継続のために定める「目標値」です。実績の統計と目標設定という性質の違いが判別ポイントです。
選択肢 ウ
RPO(Recovery Point Objective: 目標復旧時点)は、インシデント発生時にどの時点までのデータを復旧させるかという目標で、許容できるデータ損失の範囲を表します。バックアップの取得間隔の設計根拠になる指標です。本問が問うているのは「再開・復旧までに要する時間」なので、時点を表す RPO ではなく時間を表す RTO が該当します。

解くときのポイント

RTO=目標復旧「時間」(いつまでに再開)、RPO=目標復旧「時点」(どのデータまで戻す)。MTBF/MTTR は故障の実績統計(信頼性・保守性)。目標か実績か、時間か時点かの2軸で判別する。